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2009/07/08

◆日経平均は227円安の9420円と6連続安。6日続落は08年10月2日〜10日にかけて7日続落して以来。終値の9500円割れは5月28日以来のこと。7日の米国株が2%前後急落したうえ、東京外為市場で1ドル=94円06銭まで円高が進展したこともあり、金融、不動産、輸出主力株などから幅広く売りが広がった。前週米雇用統計が発表された後、世界景気回復への期待感が後退。7日も原油、非鉄貴金属、穀物など、商品先物市場が急失速。今朝寄り前に内閣府が発表した5月機械受注は予想外に前月比マイナス3%になり、日銀発表の6月の銀行貸し出しも依然低迷と国内景気実勢の弱さが見え、市況関連株、景気敏感株に売りが広がった。■日経平均は、先に短期のポイントとして指摘した直近6月23日安値9511円及び52週移動平均線の9516円を割り込んだ。この状態が短期に修正されないと、2007年から3年連続で表れた3月から6月にかけて3カ月間続くハッピーな日々は予定通り終ることになる。

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◆環境関連株もGSユアサ(6674)が沈んだ後、新たなリーダーとなる銘柄が生まれていない。この日は、8日付の日本経済新聞朝刊が、「三井物(8031)が電気自動車など環境車の電池材料として需要急増が見込まれているリチウムをカナダから大量調達する」と報じたことを手掛かりにしっかりの展開が続いた。ただ、ドル安で買われたNY金を除くNY原油、銅や穀物など商品市況が軟調展開となっていることは、商社株には足かせとなる。結局、全般急落相場のなか前日と同値の大引けとなった。小型株ならば、個人投資家の入り込む余地があったのだが、出番は先になる。

◆楽天(4755)は大引けで6万800円と前日の急落分の一部を取り戻し6万円台での終値となった。●SNS最大手のミクシィ(2121)は68.7万円はストップ高目前の大引け。連日の年初来高値更新だ。UBS証券が7日のリポートで、「短期業績はまだ厳しい。求人、ネット広告とも回復は今秋から」と指摘するも、現在、公開中の「MIXIアプリ」が広告以外の収益源の構築への切り札となろうといい、「注目は、自社分20%、ベンダー分80%とした収益配分で、ベンダーの参加のハードルを低くしたことで、流通インフラとしての魅力が高まっていること」だとし、広告媒体からネット社会のインフラへと、業績を一変させる力を秘めていると指摘。目標株価を53万円から90万円に引き上げ、投資判断「買い」を据え置いたことが、インターネット関連株物色の流れを背景に買いを呼び込んだ。●スタートゥデ(3092)は年初来高値を更新した。高感度ファッションサイトを運営するが収益急向上中。■UBS証券がミクシィの判断を引き上げたインターネットサービス関連は、環境絡み株の動きが止まるなか、値動きの軽さもあって、個人投資家などが目先の回転を効かせ始めた。いつまで続くかは?だが、楽天が主力の「楽天市場」が勢いを盛り返したことを背景に好人気が続きそうななかでは、関連株が次々物色されることがありそうだ。ミクシィのほか、ヤフー(4689)、グリー(3632)を紹介している。●その他、注目はアドウェイズ(2489)、ファンコミ(2461)などもチェックしたい。とはいえ、出遅れての注目とあって、買いは打診買いのみで、下値でのカットラインも用意したい。まず、ウォッチングが基本。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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