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2007/09/19

◆19日、様相は一変した。米連邦公開市場委員会(FOMC)が18日会議後に発表した声明で、「住宅調整の深刻化や成長抑制のリスク」を指摘し、FFレート(フェデラルファンド金利)の誘導目標を0.5ポイント引き下げ、4.75%にすると発表。市場予想を大幅に上回る引き下げを好感した買いが膨らんだのだ。これを受け、世界同時株高に転じた。19日には前日と全く逆の動きとなった、日経平均、TOPIXとも3.7%前後急騰し、TOPIX業種別株価指数は33業種すべてが上げ、日経平均銘柄では222銘柄が上昇し下げたのはわずか2銘柄の全面高商状となった。

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◆19日の欧米市場とも続伸し、円安が進行。20日の東京市場を後押ししよう。■8月17日の週から5週目でFOMCのある18日の週に二番底確認の可能性が大と想定していたが、どうやら、SQの週だった4週目の9月11日につけた日経平均15610円が二番底となったようだ。米金融当局の姿勢が、欧州のサブプライム住宅ローン問題による銀行危機をカバーしたようだが、当然、ゆり戻しはあろう。11日安値を割り込まない限り、上値を試す動きに入ったと見てよさそうだ。

◆もちろん、世界市場に比べ、日本の弱さが目立つ。需給面は売買の6割前後を占めていた海外勢の動向がポイントとなる。が、先の参院選での自民党惨敗、安倍首相の傷心の辞任。続く、自民党総裁選で、「小泉改革」(実際はほとんど実現しなかったものの、その言動は、海外投資家に、日本は変わるかもしれないとメッセージした)は頓挫。海外投資家の日本株継続買いに?が点灯している。

◆ハイテク関連株では前号紹介の日立国際(6756)を引き続き注目。追撃買いも可。また、本欄強気を継続の前号紹介タムロン(7740)は、年初来高値に肉薄した。デジタル一眼レフ時代入りに伴う自社製交換レンズの急拡大を背景に、業績は期を追うごとに増額修正される、ここは、新値追いと行きたい。■原子力関連株も、引き続き、50万円台のトウアバルブ(6466・東2)を先頭に強気を継続する。■また、個別銘柄では、イチケン(1847)は、業績好調に加え、パチンコ店経営の親会社マルハンのマカオカジノ参入計画が実現となれば思惑相場への発展も予想される。●島精機(6222・大)は、業績増額期待を背景に出番を迎えた。●アイチ(6345)は高所作業車が欧州、中国をはじめとしたアジア新興国に伸長。北米市場にも本格参入を計画。株価は二番底を打ち高所に持ち上げる格好となっている。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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