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2013/08/01

◆日経平均は前日比337円高の1万4005円と大幅反発し、4日ぶりに1万4000円台を回復した。31日に米商務省が発表した4−6月期米実質国内総生産(GDP)速報値が市場予想を上回って伸張、7月ADP雇用リポートでは非農業部門民間雇用者数が前月比で増加。そして、連邦公開市場委員会(FOMC)声明で超低金利策が長期化するとの見方から、東京外為市場で円が対ドル、ユーロで下げ幅を拡大、日経平均は引けにかけ次第高の展開となった。中国の7月製造業PMIが予想以上に改善して、中国株が7月23日以来の大幅高となり、アジア株がそろって上昇したことも投資家心理を和らげた。そして、前日取引終了後にあった5、6、7月の日経平均月足への懸念をいったん吹き飛ばす格好となった。■もっとも、前日に記した5月、7月の上ヒゲが極端に長い月足を消し去るには1万6000円台に乗せ、上ヒゲ分のエネルギーをクリアするほど上昇エネルギーが沸騰しなければならない。そのことは、投資環境に追い風が吹き渡り、「買い気」ムンムンの状況にならなければならない・・!?

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◆ショーボンドHD(1414)が今週も中期相場を示唆する26週移動平均線にタッチした後、切り返す格好となった。同社の置かれている「国土強靭化計画」など好事業環境にテクニカル面からの追い風。●一方、道路舗装最大手のNIPPO(1881)は円安・原油高が収益の足を引っ張り、今期経常減益予想で、7月高値まで相場をある程度出した感がある。が、予想PERは15倍台であり、26週線上に上昇基調を維持している間は、ウォッチングを継続しよう。

◆当欄年間注目株のプリマハム(2281)が5月に昨年末比株価倍化の294円を付けた後は、調整色を強め、6月に続き、再び、長期相場を示唆する52週線(きょう現在180円)に急接近している。同社株の場合、成長株とか業界を代表する銘柄との見方はされず、個人投資家好みの材料思惑株のイメージがこびりついたまま。そして、高値で飛びついた投資家の処分売りなどがだらだらと続いている・・といったイメージであろう。円安や原料高によるコスト上昇分は価格転嫁により、採算アップを図る。5月高値に対し、まだ調整局面が続きそうだが、昨年5月、10月に続き、52週線に接近したここから、長期線が下値をサポートし、上昇シーン展開に移るか、ウォッチングを継続しよう。●「席で食べ放題」の焼肉店チェーン展開の物語コーポ(3097)は、2月、6月と26週線にタッチした後も、既存店月次売上高好調を背景に上昇基調を維持。26週線にタッチしにいく場面からしっかりウォッチングを続けよう。●7月に410円と単元株変更後高値を付けたセブン銀(8410)は急反発した。29日には高値から50円強下げる場面があったが、引き続き、中期線接近場面から拾っていきたい。26週移動平均線沿いの上昇基調にあるセブン&アイHD(3382)とともに、引き続き中勢相場に期待できそうだ。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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