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2007/06/01

◆6月相場は順調発進。日経平均株価は一時1万1800円台をつける場面があった。連日でNYダウ、S&P500種指数が最高更新したこと、東京市場も前号で記したように「5月相場は、479円幅の月足陽線となった。月末値が2月終値を上抜き、03年4月のバブル後最安値以降で最高値となったことで、東京市場もまた03年4月を基点とする上昇基調にあることが鮮明化」、テクニカル面が一段と良化した。前日、海運株が相次ぎストップ高に買われ値上がり率ランキング上位にずらりと並んだ。きょうは、海運株高→造船株高→鉄鋼株高→中国塗料(4617)など海運関連株人気は物色の輪が広がった。■新日鉄(5401)は力強く急反発した。5月14日の二番天井?894円突破から3月高値900円に挑戦。4ケタ相場につながる市場体温計復帰の可能性を残した。一時、743円割れとなれば、5月高値が二番天井となり同社株だけでなく、市場全体が暗くなるのではないかと懸念されたが、きょうの急伸で良い方向にギアを切り替えたようだ。■5月30日付けで紹介した本欄中期注目株も高値更新で順調だ。また、(原子力発電所の)メンテナンスやバルブを手がける岡野バルブ(6492)は11.2%高し、95年9月以来12年ぶり高値に駆け上がってきた。マザーズなど東証全市場で値上がり率ランキング6位だ!03年秋から筆者が中期注目株としてきた新興プラン(6379)は石油プラントのメンテナンスが主力で業績を大きく伸ばし、4年足らずで2ケタ相場から1580円まで上昇したが、対象は異なるものの好採算のメンテナンスを主力とする岡野バルブの先行き業容拡大を先取る格好で89年10月の上場来高値1172円突破の相場が期待できそうだ。

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◆日銀(8301・ジャス)出資証券が15万円の年初来高値を付けた。前号紹介のご近所銘柄が好人気だが、片倉(3001)も2200円処に張り付いた1カ月半のモミ合い相場を脱し始めた。ここから「強気の買い」。●タムロン(7740)が、一時130円高の3360円まで買われ上場来高値を更新。デジタル一眼レフカメラ時代入りにより好採算の交換レンズの販売が急拡大し始めた。業績伸張期待を背景としたさらなる上値に期待したい。●森トラストが先週好決算を発表した。傘下のパルコ(8251)は1578円の年初来高値を付け、昨年2月高値1690円抜けから16年ぶり2000円台回復を視野に入れた相場が期待される。また、ロイヤルホテル(9713・大2)は時間はかかりそうだが、着実な下値切り上げに期待し時価から中期買いしよう。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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