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2005/09/02

◆平均株価はぴたり1万2600円の高値引けで4年2カ月ぶり高値!■米南部を襲ったハリケーン「カトリーナ」の被害は時間が経過するにつれ拡大。30日の本欄で紹介した時点では決壊してなかったニューオーリンズ市近郊の湖の土手が決壊し中心街まで水浸し。あの日市場で「被害は限定的」との楽観論が流れたが、石油生産量がいつ開通するのか、世界の食糧生産基地米国の海外への積み出し基地がいつ回復するのか。あふれる水はいつ引くのか、そして水浸しの自分の家にいつ帰れるのか。壊れた車は?我が家は?高速道路を始めとした社会インフラの復旧は?■8月17日号で紹介の住友鉱(5713)が年初来高値にあと12円と迫る場面があった。NY金先物が急伸したうえ、銅など非鉄価格高が後押しした。金先物高は、「カトリーナ」による被害拡大で米景気鈍化懸念が広がり、米ドルが対ユーロで下落した結果だ。もっとも米南部の状況が改善に向かい出せば流れは急速に転換しそうだが、その時でも金価格は投機の対象として存在し続けると見ている。金価格のポイントは前回も記した昨年暮れの高値456ドル台を突破するかどうかだ。ただ、住友鉱は8月末終値836円が97年4月以来の高値となっており、1000円乗せ確率は一段と高まっている。■また、先に損保株は台風に弱いとしたが、「我が家の危機管理意識」は一段と高まっており、地震多発を受け地震保険が伸びているように損保の事業環境はやや好転している。高値圏で3週もみあっている◎三住海上(8752)や◎損害ジャパン(8755)の「当然上がるはずのチャートとなっている」型を信頼し「強気」を継続。来週気になるのは「台風14号」が上陸するかどうかだ・・。■石油開発関連として、掘削リグで実績があると先に紹介した第一実業(8059)が8年ぶり500円台回復。高経常増益率でPER12倍台からここから上昇ピッチが加速する可能性が高い。

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◆(8月31日号参照)薬品・バイオ関連株が武田(4502)の急騰にリードされ、いっせいに人気化。◎本欄中期注目のツムラ(4540)は漢方薬の米国展開にむけ臨床試験が進む。株価は91年以降の2200円台の節目を全て突破。引き続き押し目買い推奨。◎直近2カ月800円処の高値圏で頑強な注目株・科研薬(4521)ももちあい上放れ寸前のここから追撃買いしよう。マザーズ市場のバイオ・ベンチャー株も人気化。日経紙に「バイオ8社の経常損益改善」と報じられた上、モルガンスタンレー証券が1日付けのレポートで「06年はバイオの転換点」とし、バイオテクノロジー業界の投資判断を「強気」で評価。本欄注目のアンジェス(4563・マザ)を投資判断「強気」、そーせい(4565・マザ)は「中立」で調査を開始したことが材料視されたもの。本欄買い推奨の総合医研(2385・マザ)を加えて「強気」継続!

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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