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2014/10/16

◆16日の東京株式市場で日経平均株価は335円14銭(2.22%)安の1万4738円38銭と大幅反落した。米景気の先行き不透明感が強まったうえ、エボラ出血熱で2人目の二次感染が伝わったことから、NYダウが一時1万6000ドル割れ場面があるなど続落。欧州株も急反落で終了した。「ユーロ買いドル売り」の流れは東京為替市場でも続き、対ドルで105円台で推移する場面があるなど円は大幅に3日続伸した。結果、朝方から売りが先行し、日経平均は268円36銭安の1万4805円16銭で始動。これがこの日の高値となり、30分ほどで400円強下落(1万4672円55銭)。後場は1万4800円前後で推移した後1万4700円台割れを見、大引けにかけ買い戻しなどで下げ場を少し縮める格好となった。日経平均は14日には長期相場を示唆する200日線、52週移動平均線を割り込み、この日さらに下押した格好。下に控えるのは24ヵ月線の超長期線のみに・・。■出来高は前日比7.4億株増の30億3749億円と3月14日(32億4036万株)以来の高水準。通常ならば、海外市場の急反発があれば、大きなリバウンドがあっても不思議ない状況とも見える。あるいは、考えたくはない、一段安の展開となった後に底入れだが、日柄調整も考えれれる。あしたのことはあしたに聞くしかない!?■業種別株価指数は2日ぶりに全33業種が下落、今年21回目のことだ(全勝は10回、6月2日が最後)。値下がり率1位は原油先物続落が嫌気された鉱業5.05%安で10月に入り11連敗・・。2位には海運株が4.22%安で続いた。世界経済懸念からバルチック海運指数が15日に935と5日続落し急騰途上だった8月11日(792)以来2ヵ月ぶりの安値水準に下げたことが売り材料視された。郵船(9101)は昨年6月以来の250円割れ、商船三井(9104)は続落基調止まず、300円とび台は昨年4月以来だ。

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◆買われたのはエボラ出血熱関連株!当欄では1月28日号が最後の登場だった●栄研化(4549)が大幅反騰し14日に付けた年初来高値を更新。一時、昨年5月以来1年5ヵ月ぶり高値水準を付けた。独自開発した遺伝子増幅技術LAMP(ループ介在等温増幅)法は、鳥インフルエンザ、デング熱など主な新興感染症への応用例があり、エボラ出血熱にも応用例があることから、見直し人気が広がったもの。8月29日にも急騰場面があったが、その時は、「長崎大学が同社と共同で、エボラ出血熱の新診断技術を開発したと報じられた。「約30分で診断でき、高価な専用検査装置がない場所でも使えるとされている。同社が開発したLAM法がこの新技術に使われているようだ」と報じられていた。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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