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2006/04/14

◆平均株価が朝の寄り付き120円高と聞いて驚いたが、すぐに、平均株価オプション4月ものの特別清算指数(SQ)算出に絡むイレギュラーと判明。あとは米国市場などが14日の「聖金曜日」から日曜日のイースター(復活祭)までの3連休を控えているため海外勢は用無しとあっては、前場のマイナスを、後場、韓国・サムスン電子の好決算に気を取り直したハイテク株、自動車株の健闘で切り返し、1万7250円を挟んでの小動きできょうの商いは終り・・とは当然か。出来高はSQでも15億株割れとなり年初来で最低(大発会を除く)。きょうも値下がり銘柄数が値上がりを上回った。そして、週足は6週間ぶりに陰線となった。といっても、3月安値から2000円幅の上昇を達成したのだからスピード調整があるのは当然だ。3月期決算の発表も本格化する。米国が来週から、日本は4月最終週からだ。5月に入れば「会社法」が施行され、新たなM&A(企業の合併・買収)時代を迎える。

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◆元気セクターがあった。本欄推奨銘柄では東邦チタ(5727・2部)がきのうから急伸開始の航空機材関連株である。きっかけは、副首相を団長とする中国の訪米団がボーイング社の航空機80機を購入するなどの商談がまとまったと発表したこと。炭素繊維関連株では三菱レ(3404)が上場来高値を更新。東邦テナックス(3403)が3連騰し、納入実績トップの東レ(3402)も続伸。金属チタンの住友チタ(5726)や航空機内装品最大手のジャムコ(7408・2部)も好人気だ。◎大型株の東レは動きが鈍いが、昨年12月以来の1000円手前での高値もみあいゾーンを突破すれば、PER割高感こそあるものの、4ケタ時代定着に向け上昇ピッチが加速するとみる。

◆「おいしい低塩GABAしょうゆ」による業容拡大期待を背景に筆者は3月から焼津水産(2812)買い推奨キャンペーンを本欄だけでなくWebサイトで張っている。きょうは100円高の1710円で終り、01年11月以来4年5カ月ぶり高値となってきた。3月下旬から、既存の減塩しょうゆの2倍前後の価格で関東地域・静岡県で先行発売している。順調なスタートかは疑問だが、同社の全く新しい取組であり注目している。■イノテック(9880)は引けにかけ利食い売りに押されたが、10時頃には95円高の1495円まで買われ、01年5月以来の1500円台に肉薄する場面があった。きょう付けの日経金融新聞で経常利益倍化目標の中期経営計画についての社長インタビューが紹介されたことが手掛かり材料視された。この2銘柄とも本欄は中長期強気の値幅取り銘柄として折に触れ紹介する。■バイオベンチャー・セクターは、苦戦が続いている。黒字拡大基調の企業はなくほとんどが赤字企業であり、黒字化のメドがいつつくのかがはっきりしないからだ。昨日紹介のトランスジェニック(2342・マザ)も06年3月期は赤字幅縮小にとどまる。が、まず、28億円のM&A資金をどう活かし黒字化への道筋をつけるかが注目点。そして、新光証券では、「遺伝子破壊マウスを800以上樹立し、マウスの遺伝子破壊ES細胞を3000以上樹立しており、胚(受精卵)操作では世界トップレベルの会社といえる」とし、このコア技術の展開が注目されるという。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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