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2011/07/21

◆日経平均は前日比4円高の1万10円とわずかに続伸し1万円台を守ったが、TOPIXはわずかに反落した。20日の米国では、債務問題で楽観論が後退したとの観測方が広がりドルが下げ、米株は小反落した。債務上限引き上げの期限が8月2日と切迫するなか、楽観論と悲観論の綱引きがどう決着するのか?来週もぎりぎりの交渉が続き、マーケットは一喜一憂することになる。20日の欧州では逆に、21日の欧州サミットでギリシャの第2次金融支援の大枠が決定するとの楽観的な見方から株式は続伸し、ユーロが上昇したが、投機筋には、ギリシャから他の国に債務危機が拡大するとの懸念や米債務問題などは各市場に対する仕掛け材料であり、今しばらく乱高下が続く?■一方、発表が続いている米国企業の業績は好調だ。ブルームバーグ報道によれば、今月11日以降に発表したS&P500種銘柄の61社中54社の1株利益がアナリスト予想の平均を上回ったという。また、コカコーラやIBMなど過去の企業と見られていた企業にもその強さの秘密に注目する声も多い。

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◆日経平均は1万円攻防戦がどのような形で終り、どのような新しいシーンに向かっていくのかが注目される。ただ、自力走行能力は乏しい。残念ながら、NYダウなど米国株を筆頭に欧州株、中国などアジア株の動きが鍵であることに変わりはない。当欄では、面白い投資環境ではあるが、油断を許さない状況との認識にも変わりはない。NYダウは今月7日に5月終値高値1万2807ドルにあと100ドル強に迫った後反落、19日には一時安値1.23万ドル割れをみた。それでも、20日には1.26万ドル台回復場面があり、上値をにらむ格好となっている。■日経平均は前日に1万円台を回復したが、この日は、前引け直前から14時台前半まで1万円を割り込んで推移したものの、日経平均への寄与率の高いファストリ(9983)1銘柄の上昇で小幅高となり1万円台を維持した。しかし、TOPIXはわずかに及ばず小反落で終った。

◆当欄銘柄では、サイバー(4751)が来週28日の取引終了後に第3四半期決算を発表するが、同時に通期予想の増額修正を発表するとの見方をとっている。そして、3月から5カ月間続いた30万円前後の高値もみあい突破の起爆剤となるとみてきた。そして、すんなりもみ合いを上放れし30万台央までつけにいくと見てきたが、はたして結果は?下手をすれば、好材料出尽くし感から、いったん、利益確定売りに押されるリスクがあるが・・.●また、途上国の結核感染撲滅で国連機関と組んでいる大塚HD(4578)グループの栄研化(4549)も来週27日引け後に第1四半期決算を発表するが、通期予想は前期にかけての連続好調業績の反動で減益・減配見通しにあり、以外な数字は出てきそうにない。3月相場を下支えし、きょう現在1030円にある26週線が支えきることができるか留意したい。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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