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2015/02/05

◆日経平均株価は前日比174円12銭安の1万7504円62銭と反落した。朝方から売りが先行し上値が切り下がる展開となった。前日のNYダウはギリシャ債務減免問題再燃で引けにかけ上げ幅を急縮小し、NY円は反発した。日経平均は前日後場から続く、上値が切り下がる展開となった。ただ、小幅な1万7500円台割れ場面は何度となくあったものの下げ渋り、もう一段下を探る動きとはならず、頑強とも見えたが?明日も引き続き海外情勢待ち・・に。この日、当面の利益を確定する売りが先行するなか、指数寄与率の高いファナック(6954)が515円2.5%安、ファストリ(9983)が375円0.8%安、KDDI(9433)は150円1.9%安となり、3銘柄で日経平均を46円押し下げた。■前号で「明日は、この日引け後に決算を発表した●トヨタ(7203)の動きが注目点となりそうだ。15年3月期通期連結業績予想を増額修正、営業利益は従来の最高益予想の2兆5000億円から2兆7000億円に引上げた。が、市場コンセンサスは2兆7000億円強、事前観測報道は2兆7000億円前後になる・・といい、インパクトに乏しい内容となったとの指摘もあるが、さて・・」と記したトヨタだが、朝寄り付きこそ買い先行も、直ぐ下げに転じ、74円安と反落した。昨年12月8日に付けた07年7月以来7年7ヵ月ぶりとおめでたい「7」づくしの高値をクリアできるか?が当面のポイント。とはいえ、前月まで5ヵ月連続上昇しており、前日の決算発表で株価に織り込み済みとなれば、しばらくは海外市場次第の展開か?それも良いか、当欄は調整はあってもなお、円の続伸基調など悪環境に取り巻かれない情勢下では、トヨタの事業展開を考慮すれば事業力は強力、そして、長期上昇基調にあるとみている。前日に増額修正発表の●ソニー(6758)は一時ストップ高に買われるなど活況裏に大幅高した。今期経常大幅赤字転落予想相場の流れからは復活も、稼ぐ力を発揮する大いなる復活に繋がるか?は?今期業績回復を買う動きが一巡した後は、テクニカル的な相場に入っていく?■業種別株価指数は26業種が下落、7業種が上昇した。値下がり率1位にはNY原油先物の大幅下落が嫌気された鉱業3.74%の3日ぶり大幅反落。2位繊維製品2.92%、3位機械1.77%安。一方、値上がり率1位は3日に昨年10月29日以来の安値を付けた後、前日反発した不動産で1.19%の続伸。2位その他金融0.96%、3位金属製品0.73%、後、銀行、紙・パルプ、空運、卸売0.05%高。

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◆明日は、海外マーケットを意識したスタートとなろうが、その後は6日の米雇用統計発表を控え、発表が続く企業業績を片手に「売り・買い」選別が分かれる流れが続くことは変わりなさそうだ。中核銘柄のひとつ●セブン&アイ(3382)は昨年12月戻り高値に迫る場面があった。12年以降は26週、52週線沿いの上昇基調にあり、この上昇トレンドが崩れない限り、手持ち株は持続し、「突っ込み買い」を継続したい。●「ポスト炭素繊維」としてCNF(セルロースナノファイバー)の開発が進む当欄期待の日本製紙(3867)は急反発し、前日の大幅反落分の大半を回復。3週連続週足陽線が見えてきた!?既に、前週に長期線52週線を昨年7月以来7ヵ月ぶりにクリア済みだ。依然、上記材料で株価は動意する様子にはないが、チャートはGOサインの再点火待ち!

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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