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2011/11/21

◆2011年のプロ野球日本シリーズはソフトバンク・ホークスとして、初の日本一となった。そして、シーズン途中に監督契約延長なしとされた落合監督率いるドラゴンズは投手陣の踏ん張りが目立ったものの打撃陣がワースト記録を更新し、1試合2点以上入れることは出来ないまま敗れた。が、落合監督は8シーズンで1度日本一となるなど、当初監督として懸念する声があったものの、予想をはるかに上回る結果を残した。しかし、筆者には、99年に19勝しセリーグMVPとなった高校後輩の野口茂樹投手を04年に実質クビにした監督としてのイメージが付きまとってきた。が、シリーズ最終戦をテレビで見たことで、ようやくそのことを忘れることが出来そうだ。高校時代から左肘の故障で何度もマウンドに立つことが出来ないシーズンがあり、あの日の試合があった後、原巨人に拾われた時は、松井秀喜をスライダーで抑えてきたかつての雄姿とは程遠い状態だった。そして、復活する力はもう残っていなかった。松井と野口は1974年生まれ。松井は甲子園で優勝こそ出来なかったが高3の夏の明徳義塾に5打席連続敬遠され、チームが負けたことで全国区的ネームとなった。野口は高校時代も「四国の三振王」との触れ込みがあったが、結局、愛媛県大会で敗戦。全国大会に出ることはなかった。が、甲子園出場なしで中日にドラフト3位で入団。母校はその後、上位常連チームとなり、学校創立100周年の2000年に初の甲子園出場を果たした、野口の活躍が火をつけたといえる。スポーツ評論家二宮清純氏は「最強のプロ野球論」(講談社現代新書)で、松井選手は野口の印象を「四死球が8つは多すぎます?」との質問に、「そのくらい彼のスライダーはストライクゾーンからボールゾーン、ぎりぎりのコースに来るということ。僕の野口に対する成績が悪いのは、ボール気味のスライダ−に手を出していることからでしょう。逆に、きっちりボールが見究めることができた時には四球を取ることが出来ている。・・いずれにしてもほとんど甘いボールが来ないのが野口の特徴ですね」・・と答えている。落合監督が試合途中に追い出した試合もまた、筆者は決して彼は逃げたのではなく、結果としてスライダーがコースから外れたのだと見ているが・・。野口が中日を去った後は、中学時代から夢中だった野球だったが球場に出かけて試合を見ることはなくなった。まず、祝日の23日に、録画した日本シリーズ第7戦で投手はバッターと一球ごとにどう戦ったかに注目して見よう。

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◆さて、加藤産(9869)は9月の年初来高値1877円から前週末には1446円まで急落。前週末までの4日間の続落は、大和証券CMが14日付けで、野村証券が15日付けでそれぞれ投資判断を「中立」に引き下げたことが主因だ。ただ、野村は、「同業他社の再編を追い風に受けつつ、営業活動の強化によりシェアを拡大し安定成長が続く見方に変化はない」と指摘。「円高進行と穀物市況の下落により売上拡大期待が後退。業界再編によるシェア調整が想定した規模・スピードで生じてこない」と指摘。目標株価を1600円とした。ただ、同社並びに三菱食品(7451)となった菱食時代から「卸売」と長期にわたって観察し続けている知友アナリストは「不思議な株価特性があり、改めて、ここからしばらくは面白い状況が続く」見通しだという。しばらくは、大手証券の見方から軟調展開が続くとみられ、ウォッチングをしよう。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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