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2011/03/15

◆地震発生前と、発生後の風景はまるで違ったものとなってしまった。基本、流れに変化が見え、底入れ確認までは、「買いは遅く、売りは手早く」しかない・・。また、戻り場面では、日経225先物採用銘柄で、指数寄与率の高い、ファナック(6954)、ソフトバンク(9984)、ファストリ(9983)などか。

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◆海外の原子力発電所事故をよそに、これまで重大事故がなかった日本でも、福島第1原子力発電所で事故が発生。次第に深刻化しており、東電(9501)は15日に2号機が爆発で破損、新たに4号機に火災が発生、さらに3号機の付近で人体に影響を及ぼす400ミリシーベルトという高い放射能が発生したと発表。菅首相は昼の記者会見で、「大量の放射性物質が検出された。今後さらなる放射性物質漏洩(ろうえい)の危険が高まっている」と指摘、「半径30キロメートルに屋内退避拡大」した後、先物市場で裁定解消の売りが膨らみ、日経平均は(朝寄り付きは9441円)一気に8227円へと暴落。今回の基点である昨年9月安値8795円を突き破ってしまった。地震だけならば、阪神大震災の復興を参考に出来るが、原発事故の深刻さが、首都圏での計画停電による景気押し下げ懸念と重なり、リスクを回避する動きが鮮明となった。されるなど深刻化している。●あさひ(3333)が朝方、久々に目にとまった。先年、エコと健康にいいとブームになった自転車関連株として当欄でも出ずっぱりの頃があった銘柄だが、きょうは首都圏で輪番制の計画停電を実施し始めたことから、交通網が混乱しているから、自転車での通勤・通学が増加するとの思惑が買いを集めた。しかし、放射能騒ぎが起こったことで、後場前半には大幅下落場面。それでも、終値は5円安の1335円と切り返す波乱劇。目先資金の買いによる仇花?

◆メッセージ(2400)は前日の大幅下落を見て、買いが先行したが、一時21万円台に戻したものの、上げ幅を縮小し20万円をわずかに割っての終了となった。マクドナルド(2702)は前日に大幅安した後、下げ幅を縮小して終ったが、きょうは急失速。●再生医療のセルシード(7776)は足元業績に信頼感が乏しいこともあって、物色意欲を喪失し、売りたい気持ちが強い現状では、2日連続ストップ安・・。3日の戻り高値1955円から1000円以上を失ってしまい、当面はテクニカル面も厳しくなった。次に相場の波が寄せてきても1500円処が上値関門となりそうだ。現物で保有ならば、当面は様子見。全般買い意欲が回復するまで待ちたい。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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