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2009/02/25

◆日経平均は前日比192円高の7461円と4日ぶりに反発した。24日の米国株が大幅反発したうえ、東京外為市場で一時1ドル=97円31銭まで1円以上の円安が進んだことが後押しし引けにかけ上げ幅を拡大した。24日、バーナンキ米FRB議長が上院での議会証言で、「リセッションは2009年中に終わり、10年は回復の年となるだろう」と述べたことから、NYダウは4日ぶりに大幅反発した。前日に1997年5月以来11年9カ月ぶり安値となったこともあり買い戻しが先行した。

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◆現時点では「雑魚党」に徹したい当欄は、「主力株が、目先はともかく、中・長期上昇波動入りするならば、少々出遅れてもたいした違いにはならない」と見ており、W底確認後に出て行きたいと思っている。●日本電産(6594)は昨年12月に今09年3月期業績予想を大幅減収減益見通し減額修正したことや東洋電(6505)への資本・業務提携の提案が失敗に終ったことを受け、チャート面でもう少し様子を見たい気持ちがあるが、昨年12月22日につけた3130円の1995年9月以来13年ぶり安値を基点とした下値切り上げが続いている。今月4日に4650円まで買われた後はジリ安が続いている。業績面のほか外国人持株比率が30%を超えていることが「売り圧力だ」とした懸念材料となっているもよう。まず、打診買いをした後、ウォッチングを続けたい。

◆介護関連株では前号でも取り上げたニチイ学館(9792)が1554円まで続伸し、9カ月ぶりの高値水準に戻ってきた。この日前引け後に発表した1月度の介護利用状況で、各介護サービス利用者がそろって昨年7月以来7カ月連続で前年同月を上回り、しかも、伸び率が拡大していることが買い手掛かり材料視された。「強気」を継続する。●また、日本医療(8652)が445円と急反騰し、12日の直近戻り高値457円に挑む格好となってきた。昨年3月の株式分割落ち後最高値は4月2日の510円だが、2月の第3四半期決算発表で業績悪化は織り込み済みと見てよい。介護報酬引き上げが来期業績を後押しする。

◆農業関連株ではアジア向け農機が伸びていることからクボタ(6326)が41円高の494円と大幅高で3日続伸。また、井関(6310)も一時10円高の234円買われ3日続伸した。引き続き、「農業関連株」も注目セクターとする。なかで、きょうは反落したものの昨春以降の三角保ち合いから上放れが期待されるのがクミアイ化(4996)。遅くとも来週初めには75日移動平均線が200日線を上抜く中長期線のゴールデンクロスが示現、上昇基調入りを示唆する構えにある。

◆発電プラントなどのメンテナンスを手掛ける東京エネシス(1945)28円高の790円高値引けで17日の戻り高値825円突破から、07年10月以前の高値水準を窺う構えとなってきた。昨年10月10日の4年5カ月ぶり安値380円を基点とした上昇基調が続いており一段上の相場が期待できそうだ。国内発電プラントは老朽化が進んでおり、メンテナンスを重視する方向にある。売上の約7割を占める東電向け発電プラントを中心に今09年3月期、来10年3月期と堅調な業績が見込まれる。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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