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2006/07/25

◆全ては米国株式市場次第の頼りない相場が続いている。4月7日高値以降調整期に入っているとは、こういう状態を言う。これは日本市場だけでなく、アジア、欧米、米州市場にも言えること。そして、米国市場はひとつあるいは二つのその日のちょっとした指標や企業業績などの指標や動向で一定レベルの上げ下げをして、発表された市場にとっての好悪条件をその日のうちに織り込み済みとする。そのあくる日の投資家の興味は、また別の新たな情報を織り込みに移っている。不合理なようで、一定の流れに乗ったもので、買い意欲にあふれる時は、少々の悪材料を押し目買いチャンスと捉えるし。市場が沈黙している場合は材料発表をもって好材料出尽くし感が広がっていく。現在の東京市場はといえば、少々の好材料では、上値調べを継続できない弱基調にあるから始末におけない。

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◆本欄は、現時点のテクニカル、政治、経済、企業業績からみて,10月前半、遅れる場合は10月末ころまでそれなりの相場があったとしても、基本は調整期間とみる。テクニカル面からは、世界市場中のトップに天井を打った1月天井のジャスダック、東証マザーズ、大証ヘラクレスの3新興市場が世界に先駆けて上昇基調に入っていくことが期待される。そして、4月に天井をうった平均株価、ナスダック総合指数、英FT100種が続き、最後に、5月の米国株高値に相前後して天井を打った多くの世界株式市場へと人気が移っていくのが当然だとみているが、米国株をさておき日本の新興3市場など独自に先駆する市場があらわれるかどうかに注目していきたい。

◆ジャスダック市場はきょう3日ぶり反発した。しかし、時価総額で新興市場トップの楽天(4755・ジャス)は5万3300円まで下落し連日で年初来安値を更新。TBS(9401)との提携交渉の先が見えず、同社財務を大きく圧迫していることが売り材料視されている。また、ネット関連セクターが競争淘汰の時代に入ったとの懸念が同社株や時価総額2位から転げ落ちたインデックスHD(4835・ジャス)などに広がっている。基本買い場とみるものの、底値が読めない株価に戸惑うばかり。総裁選は9月だ。政治的には北朝鮮をジャンピングボードとした安倍官房長官がポスト小泉の先頭にある。いくつかの特長が見られるが、4月信用高値期日は10月前半であり、3月期決算企業の中間期連結業績が発表されるのは10月下旬がピークとなる。

◆NTT(9432)が59万8000円まで買い進まれ昨年11月高値を突破。04年7月高値に顔あわせした。残るは04年4月高値の63万4000円突破であり、方向感がつかめにくいなか、好チャート・好需給銘柄として強気を継続。■本欄強気もいったん調整にはいってしまった東急(9005)は渋谷再開発という近い将来の注目課題をかかえているが、テクニカル面も好転中だ。4月10日につけた93年10月以来の高値879円に対する、6月28日の627円が大底、7月14日の637円を二番底とした上昇基調への転換を確認した!任天堂(7974・大)は13週線を下支えに上昇基調を継続し、浜松ホト(6965)は26週線が下支えした上昇トレンドを継続している。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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