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2015/10/20

◆日経平均株価は前日比75円92銭(0.42%)高の1万8207円15銭と3日続伸した。19日の欧米株式相場が3日続伸し、円は対ドルで小幅ながら続落推移となり朝方から幅広く買いが先行。利益確定売りなどで上値は重くなったものの、後場後半には再び1万8200円台を回復した。日経平均の日中値幅は105円強にとどまり、出来高は17億7815億株と4日連続減少して8月17日以来2ヵ月ぶり低水準となり、売買代金も1兆8235億円と4月7日以来半年ぶりの低水準となった。

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◆この日、東電(9501)が39円(4.5%)安の832円と4日ぶりに大幅反落した。3月安値442円から8月高値939円と倍化超となった後も中勢上昇基調を崩してはいないものの、先行き不透明感を浮上した格好だ。この日午前中の讀賣新聞電子版が「通信大手KDDI(9433)auが、2016年4月から自由化される一般家庭向けの電力販売に参入する方針を固めたことが分かった。20日に発表し、経済産業省に小売り電気事業者として登録を申請する予定だ」と報じたことが嫌気されたものだ。
 大手電力が地域ごとに独占してきた一般家庭向けの電力販売には、来年4月の全面自由化に合わせて、都市ガス大手や石油元売り大手など、異業種から参入表明する動きが相次いでいるという。利用者には選択肢が出来たものの、我が家でも電力からガスに切り替えることはさてどうか?東電株は昨年10月安値318円を起点とし13週移動平均線や26週線沿いの上昇基調にあり、直近では13週線沿いに上値を窺う格好となっている。明日の動きが注目される。
 もっとも、ここから、急落展開は想定していないが、ウォッチングを続けたい。一方、KDDIは130.5円(4.9%)高の2792.5円大幅反発しており、ガス対電力の「電力」販売戦線に切り込むことを好感した格好となった。引き続き、電力販売を巡る動きに留意しつつ株価をウォッチングしていきたい。

◆月次売上高をウォッチングしつつつ独自レポートを発表している知友アナリスト有賀泰夫氏の銘柄群だが、この日も、アリアケジャパン(2815)が4日続伸し8月最高値に迫り、物語コーポ(3097)はこの日小反落したものの上昇基調は止まず今にも8月の最高値を更新しそうな格好となっている。
 加藤産業(9869)も6月に付けた91年5月以来の高値2984円をうかがう動きとなっている。もっとも、逆に行き過ぎてしまうと、先行き、ずるずる下がこともあるが、じり高基調の間は心配は無用化。企業業績は急変することがなく、短期は損気考えてじっくり長期銘柄をフォローしていきたい。
 また、先般中間決算を発表したアークス(9948)は、食品スーパーの中では厳しく減額修正は必至とみていたものの、意外にも余裕で計画をクリアしたと指摘。そして、同社はM&Aを行ってきたで業績の見方が難しい株ではあるが、バリュエーションが極めて低いことか、意外と面白い可能性もありと指摘した。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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