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2008/12/25

◆25日クリスマスの東京株式市場は、24日の米国株反発もあり、日経平均株価は反発。13円弱の権利配当落ち分を埋め高値引けとなった。24日クリスマスイブの米国株は半日取引だったがNYダウは6日ぶりに反発した。発表された経済指標が市場予想ほどは悪くなかったことから買いが先行したもの。25日の欧米株式市場が休場となるため、明日26日は米国の動きに左右されないこともあり、きょうと明日は買い戻しなどが優勢となるとの見方もあった。■ただ、クリスマス休暇の海外勢の動きが乏しいうえ、株券電子化に伴う株式分割や無償割当できょうから30日まで売買停止となる銘柄が18あり、そのうち7銘柄が日経平均指数採用銘柄の大型株とあって、出来高は9億9832万株と10億株を割り込んだ。売買代金は5668億円と大幅に減少し、2003年12月25日以来5年ぶりの低レベルとなった。

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◆この日、GSユアサ(6674)、新神戸電機(6934)、古河電池(6937)がそろって急反発しているのは、目前に迫っている未来のリチウムイオン車関連株として値動きの良さに注目した短期資金の買いが流入したため。

◆また、経済産業省が住宅向け太陽光発電に対する補助制度を新年1月13日から開始すると発表したことを受け需要拡大を期待した買いが入ったのは、太陽電池関連株。ただ、補助金制度だけでは極めて限定的であり、電気料金制度などと組み合わせたドイツ流の太陽光発電普及策のように「仕組み」組み合わされなければ、関連各社は現在のように海外向けを合わせて手掛けるしかない。

◆カネカ(4118)は、24日に「太陽電池を国内外で増産、15年度をメドに年産能力を100万キロワットに引き上げる」と正式に発表した。株価は06年1月の上場来高値1606円から今年10月28日に付けた1983年3月以来ほぼ25年半ぶり安値334円に下げた後で、反騰相場に転じているだけに、先行き紆余曲折はあろうが、数年単位で付き合う相場に発展する「夢」を持ち合わせているとみる。まだ、週足ベースでは26週線を突破していないし、一目均衡表では「雲」と呼ばれる抵抗体の下限は720円水準とちょっと届かない水準にある。それでも、「千里の道もまず一歩から」。日足ベースの一目均衡表ではきょう「雲」上限を突破した。そして、22日の急騰場面で75日移動平均線を上回り、きょうはプラスかい離を拡大している。あわてず、長い付き合いとしたい。

◆太陽電池製造装置の生産能力増設が続くエヌピーシー(6255)など多くの太陽電池関連株がこの日好人気となったが、新年の注目テーマのひとつであり業績動向やチャートの波形から目を離すことなく付き合いたいもの。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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