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2008/02/14

◆日経平均株価が25日移動平均線を回復した。昨年大納会に割り込んで以来今年初めてのプラスかい離となったのだ。そして、558円、4.27%の大幅上昇の結果、前日まで、<マイナス100%だった株価の売り買いのタイミングを捉える指標である(月足ベースの)RCI(順位相関指数)がマイナス94.29%に浮いた!>テコでも動かなかった岩がわずかではあるが動いた感じだ。日経平均銘柄の星取表は、値上がり222、値下がり2、変わらず1。売買代金は2.53兆円、出来高21.9億株には不満が残るが、もし、あす2月4日の1万3889円を上抜けば、12日安値1万2923円が1月22日安値に対する二番底となるが、これまで、何度か裏切られてきただけに信用度は低下したが、ひとつの買い信号点火となる。出来高などボリューム面に注意したい。■アジア・太平洋15市場の星取表もフィリピンが下がったのみで14勝1敗、東アジア5市場では5戦全勝だ。中国・上海総合指数は1.3%台の低い上げで、残る市場は3〜4%台の大幅上昇となった。

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◆なぜ?@13日発表の1月の米小売売上高が予想外にプラスだったことでA米国株が上昇し、B1ドル=108円台へのドル高円安となった。日本では、C14日朝発表の昨年10〜12月期GDP(国内総生産)が堅調だったことが後押した。Dアジア株も急伸しE先物が先行し何度もまとまった買いが入った。E後場にはいり、決算悪などで直近大きく下げた銘柄にリバウンド狙いの買いが広がった。■TOPIX業種別値上がり率で、6%台の上げはここまで大きく売り込まれてきた消費者金融株、その他製品。5%台は非鉄金属、金属製品、機械、不動産。4%台が電気機器、鉄鋼、精密機器、海運、証券・商品、保険。また、最安値圏や昨年来安値にあった新興3市場もネット主力株を中心に上げた。●ストップ高銘柄数は東証1部の12に対しマザーズは15、ヘラクレスとジャスダックが9と、直近大きく売り込まれてきた新興市場銘柄の目先リバウンドを狙った動きが際立っている(リバウンド狙いで買った場合は、短期売買に徹しよう!)。

◆前号紹介のEPS(4282)は、44.2万円まで上げ、昨年10月高値の45.9万円を射程圏内に捉えた。これを突破できれば一段高が狙える。●ただ、ワークスAP(4329・ジャス)は13万円台の上値関門を前に失速の気配強い。■「W底から800円台前半の壁突破をうかがう数少ない薬品関連思惑株として今後注目度が高まるはず」なのは科研薬(4521)であろう。薬品株はディフェンシブストックとして買われるが、思惑株であつた富山化(4518)が富士フィルムHD(4901)にTOBされ、上場廃止される。結果、残る薬品関連思惑株は科研薬のみとなる。昨年11月安値722円を大底に1月22日安値725円を二番底とした上昇基調、12月の戻り高値832円をこの日突破した。この後、昨年10月高値858円や、852円にある200日移動平均線を突破すれば上昇基調入りが一段と鮮明化する!

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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