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2007/11/29

◆29日、朝方から買いが先行し、日経平均株価は9日以来の1万5500円台を回復。アジア14市場星取表も12勝2敗(下げたのはここ軟調展開が続いているベトナムとスリランカ)。米FRB副議長発言が12月11日のFOMC(米連邦公開市場委員会)では利下げがあり、米経済悪化懸念が後退すると期待し、市場心理が一時的に好転したことが背景。為替市場の円高ドル安が急反転し、1ドル=110円台に乗せる場面があったことが、下落基調が続いてきた東証1部市場の主力大型株への買い戻しや自律反発狙いの買いなどにつながった。また、直近、上昇基調入りを鮮明化させてきた新興市場のインターネット関連株、携帯サイト関連株も利益確定売りが出やすくなっているものの、結構しっかりの展開となり、マザーズ指数は大幅高で5日続伸し、ヘラクレス指数も大幅高し4連騰となった。もう嫌!というほど下げ続けた新興市場。まだまだ、不遜な経営者やとんでもない株主不在・無視の企業は多いが、玉石混交の「宝の山」いや、「宝の市場」でもある。

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◆米株高・円安に加え新興市場に追い風となったのは、米格付け会社S&Pが28日、「S&P日本新興株100指数」の算出開始を正式に発表したことから、個人投資家が流動性の高い時価総額上位株への物色意欲を高めたことが追い風となったもの。時価総額1位で携帯用サイト運営のDENA(2432・マザ)、2位のミクシィ(2121・マザ)が5連騰し、3位の情報端末向けソフト開発のACCESS(4813・マザ)は3日続伸した。●時価総額2位で、ネット上で人脈や友人を作るSNSの最大手「mixi」を運営するミクシィは6日以来の200万円台回復となり、5日の分割落ち後高値210万円に急接近した。パソコン販売でメンテナンスも手掛けるPCデポ(7618・ジャス)も長期下落から反転、上昇基調が鮮明化した。ここから、業界再編関連人気の「家電量販店」周辺株として中勢強気で臨みたい。●また、バイオベンチャーで新薬上市候補最先端にあるアンジェスMG(4563・マザ)は、1月高値後は、60万円を挟む三角保ち合い相場が続いているが、新興市場全般かさ上げ相場となれば、バイオベンチャー関連株の先鋒となると見ており、改めて、ウォッチングを開始する。

◆一方、東証1部市場でも、11月のダメ押しの下げで、好業績・割安株のバーゲンセール化した銘柄は多い。●引き続き、光技術トップの浜松ホトニクス(6965)が3900円をつけてきた。7月の年初来高値3970円に接近したここから、昨年7月高値3980円を同時にクリアするようだと、01年の5000円を視野に入れた長期上昇基調に転じると見ている。■紙・パ関連で、先26日号などで紹介の中越パルプ(3877)は、大底圏で下値不安の乏しい220〜230円水準には妙味ありと見ている。●三井松島(1518)は、信用取組倍率1.01倍と一段とひっ迫した石炭増産銘柄として、ここから割り切っての思惑買いも一法。●200円台回復の池上通(6771)は引き続き当欄思惑株銘柄として買い注目する。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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