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2008/09/09

◆9日東京市場は大幅反落した。そして、アジア・太平洋15市場星取表は2勝13敗(値上がりは直近急落展開が続いていた中国にニュージランドのみ)と揃って急反落した。8日の米国金融株は急騰した。しかし、前日急騰した反動もあって主力株を始め戻り待ちの売りにひとたまりもなかった。三井住友FG(8316)など大手銀行株から証券株、保険株など金融株が、売り気配で始まり急反落した。円高ドル安、ユーロ安に輸出関連株なども急反落した。内需の弱さも嫌気された。

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◆7日、日曜日に発表された米政府による米住宅金融公社2社への救済策を受け、8日の日本の大手銀をはじめ主力株のADR(米預託証券)終値はそろって東京市場での終値を大きく下回って終ったのだ。三井住友FGの場合、ADR終値は東京市場の終値を1万8700円強下回る65万5200円強にとどまり、結果、9日の市場で、戻り待ちの売りなどに押されたのだ。前日がはしゃぎすぎたといえよう。米国金融大手も厳しい状況に変わりがない上、日本国内の景気後退色は強く、与信費用増への警戒心が強い現われといえる。米国株もまた連日の急騰劇に違和感が強かったことも、売りを誘った。

◆9日に発表された前週末5日現在の信用買い残は、2週連続減少となった。96億円減の1兆928億円は5月30日以来の低水準だ。特に売り残は931億円減の1兆473億円と大幅に減少した。前週、1週間で日経平均株価が860円下げるなか売り方の買い戻しが進んだのだ。<チャートをみると、買い気を触発される銘柄がほとんどなくなっている>ことが分かる。日経平均は3月安値1万1691円を覗きに行く格好となっているが、個別では既に、3月安値を割り込む底割れ銘柄が続出している。全般底割れのリスクが極めて強まっているのだ。本欄強気のCCC(4756)は8日に811円まで買われ、昨年2月以来の800円台回復となったが、9日には805円までつけた後、急失速。73円安の736円引けとなる始末。

◆三菱商(8058)など商社株が属する卸売株はTOPIX業種別株価指数で海運株に続く値下がり率2位となった。資源・穀物価格下落を嫌気したものだ。海運株はばら積み船運賃の国際指標であるバルチック海運指数が連日安に1年3カ月ぶり安値となったことが売り材料視されたもの。商社株は、欧米から中国、インドなど新興国まで景気の先行きに不透明感が強まるなか、原油先物、非鉄貴金属市況、穀物相場などがそろって低迷、需要鈍化が伝えられ資源関連で権益を有することから先行きを懸念した売りが膨らんだのだ。

◆人気薄、好業績、好材料、好チャート株を中心とする本欄推奨の銘柄群もまた上記のCCCをはじめ、急落組が続出し本欄愛読者にご迷惑をかけている。セブン銀(8410・ジャス)も高値波乱の様相を呈している。5日の上場来高値29.4万円が9日には27.2万円まで大幅下落となっており、いったん、大幅調整場面を迎えそうだ。こつんと底打ち感が出るまで、様子見すべきか。利益確定売りもよしとする。

◆なかで、ここからの軟調シーンで注目は、今3月期連結営業利益10%増予想で1株利益89.6円にPER14.7倍にとどまるトッパンフォーム(7862)の買い場を探りたい。今年1月の上場来安値919円から上昇基調に転じようとているのだ。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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