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2012/06/15

◆日経平均は前日比43銭(0.01%)高の8569円32銭とわずかに反発した。銭単位なんて、日常生活では私が小学生時代の1950年代前半に1個50銭の飴玉などを買った覚えがある。が、5円か10円を使って買った気がする。それくらい、今ではおぼろげになった単位だ。が、そんな微小な下げで今週は終了した。14日発表の米新規失業保険申請件数、新規失業保険申請件数とも景気減速を示唆、来週のFOMCでの金融緩和を期待しNYダウは155ドルの急反発。といっても、売り方の買い戻しとの声も。欧州株も重大イベントを控え、ユーロを買い戻す動きを背景に反発した。ギリシャの再選挙の結果を受け欧州のみならず世界の金融市場は揺れ動くか?21日にはスペイン主要14銀行グループの特別検査結果公表や国債入札があり、順調に落札されるかどうかが注目される。G20首脳会議や米FOMCなど重大イベントもある。

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◆この日、日経平均は朝方、買い戻しが先行したものの、その後は様子見気分が強まり薄商いのなかもみ合った後、上げ幅を縮めた。売買代金は5日間連続で1兆円を割り込む薄商。19日からの米FOMC後に金融緩和発表があるか?が注目点だが、3月27日煮付けた昨年東日本大震災発生前以来の高値1万255円から今月4日には8238円まで2017円(19.7%)下げた。米国では高値から20%を超えて下げた相場は、下落相場入りとしているが、その伝でいくと危ないところで下げ止まったことになる。そして、きょう朝方には短期相場を示唆する25日移動平均線を上回る場面があるなど、短期線に迫ってきたことも注目される。もっとも、円を買って日本株を売ったヘッジファンドが円を売って、日本株を買い戻す行動にうって出れば、今週は5日連続で売買代金1兆円割れとなるなど枯れた市場に火がつく可能性があるが、さてどうか・・。

◆コスモス薬品(3349)は4920円まで大幅高し05年11月の大天井月以来の高値となった。上げ幅を拡大しつつの急騰だが、きょうの出来高でも9万3000株未満。5日安値からの反動高ならば、失速も早い。ただ、業績面では割安感は強く、二段上げ相場が本格化するか、途中で空中分解してしまうか、株価は株価に聞くしかないか。

◆一方、3月相場で昨年3月末以来の2000円台回復がなった王将フード(9936)が、1800円台前半に降下、昨年12月以来の安値圏に接近してきた。11月28日安値1799円を割り込むと、再び、長期下落相場に舞い戻る第1ピリオド通過となる。そして、昨年東日本大震災後の安値1691円割れとなると「長期下落基調」確認となてしまう。今しばらく既存店月次売上高と株価のウォッチングを継続しよう。●大塚HD(4578)も日足ベースで5月16日高値をトップに、3月高値と5月下旬高値で「三尊天井」を形成しそうな格好にある。4月と5月の安値2320円台を割り込んだ場合は「三尊天井」形成を確認したことになり、弱気に転換する。その時は「売る」べきだ

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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