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2011/02/07

◆2月第2週初めの東京株式市場で、日経平均株価は前週末比48円高の1万592円と続伸、TOPIXもまた続伸しともに2010年5月13日以来ほぼ9カ月ぶり高値を付けた。4日発表の米1月雇用統計で失業率が市場予想に反し前月比0.4%下げ9.0%と改善したことからNYダウが5日続伸、円が対ドルで3日続落した流れを受け、東京市場でも輸出関連、資源・海運関連など景気敏感セクターが買われ、銀行など金融セクターも上昇。前週に合併決断発表があった鉄鋼セクターは5日ぶりに小反落した。もっとも、TOPIX業種別値上りトップとなったのは1.5%上げた海運だが、前週末4日にはバルチック海運指数が1043ポイントまで下げ、09年1月29日以来ほぼ2年ぶり安値をつけた後であり、出遅れセクターを物色する動きが見えて取れるが、買い一巡後は、調整色を強めるとみている。

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◆大阪チタ(5726)の騰勢が止まない。120円超の大発会高始動から、上昇ピッチが加速。直近9日間は10円安を挟んだだけで8勝1敗、1430円、32%の暴騰だ。昨年大納会からきょうの高値までは55%の上げ!昨年4月の高値4280円は、今年1月13日、「インド格安航空会社がエアバス旅客機を民間航空機史最大の発注」との報道や18日の、「航空機部品の素材のチタン価格が高騰している」との報道があり、一気にクリア。一息ついた後、1月末から上昇ピッチが加速したもの。邦チタ(5727)が昨年5月高値2581円を抜け切れずにいるのとは大違いとなった。が、邦チタもこの10カ月間の上値ネックラインさえ突破できれば、もう一段上の相場に発展する可能性がある。ただ、直近でつけられた大チタとの差は大きすぎる!もっとも、大チタはここは様子見したいところだが・・

◆さて、「シーズン突入エリアが拡大中」とウェザニューズ(4825)のスギ・ヒノキ花粉傾向情報がリアルタイムでネット発信されている。携帯電話利用のきめ細かな災害情報は集中豪雨問題などにもシーズン入りとなれば対応。観測対象はさらに広がりをみせそうだ、そして、気象情報会員数の増加が収益押し上げ寄与につながっていく・・。もちろん、船舶向け海上気象情報提供も拠点の選択・集中で収益を牽引する。株価は既に、1月第3週に08年8月以来の上値関門だった1700円台後半を突破、大証ヘラクレス市場時代の01年6月上場来高値2600円を目指す!

◆新たにというよりも、08年の上昇相場時以来、再び、テクニカル面が好転したここから「買い」注目株としてチェックを開始したいのは、セブン銀(8410)。といっても、昨年10月の上場来安値14万1600円から1月24日には19万2900円まで36%上昇している。ここから、17万円台前半まで調整をみせたところで参戦する計画で、ウォッチングを開始しよう。●また、調整もそこそこに上値を追う構えの戸田工(4100)は引き続き目を離すことなく、ウォッチングを続けよう。買い株は持続。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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