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2014/08/07

◆日経平均株価は前日比72円58銭(0.5%)高の1万5232円37銭と6日ぶりに反発した。13時台には1万5060円台へ下げ幅を拡大する場面があったが、14時台前半には上げに転じ、1万5200円台へと駆け上がった。一部報道で、(6-7月の戻り相場を牽引した)年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の運用改革で、日本株への配分を2割超に増やすために9月に向け調整を本格化させる、と伝わったことが買い材料視されたという。■朝方は売り先行でスタートした。前日の欧州株式市場は、ブーチン・ロシア大統領がアメリカの全農作物や欧州の野菜・果物を禁輸するとの大統領令に署名したと伝わり、NYダウは小反発したものの、欧州株はそろって下落。円が対ドルで反発し、対ユーロでは一時昨年11月以来の円高水準になるなど3日続伸した流れから、東京市場でも円は対ドルで4日続伸し対ユーロでも変わらずを挟み4日続伸したことが嫌気されたもの。TOPIXは前日比6.83ポイント高の1258.12と続伸した。■前号で記したシスメックス(6869)には円高を見た利益確定売りが広がったが、前日の上げ幅に対して下げ幅は小幅。7月安値から800円弱上げたことから利益確定売りが出るのは当然であり、下げ渋るような状況となれば一段高も期待できそうだ。が、マーケットは、一寸先は闇であり光でもある。前日に跳ねた分の上げ幅を縮小する水準で止まれば先高期待感が膨らむが、さてどうか・・。

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◆当欄7月18日号記事をほぼ埋め尽くしたヤオコー(8279)がこの日、東証1部市場値上がり率で第7位、510円高の6190円と5日ぶりに大幅反発し7月16日に付けた上場来高値を一気に更新した。前日に5630円まで下げたが、引け後に発表した15年3月期第1四半期(4-6月)連結経常利益が前年同期比15.8%増の33.5億円と2ケタ伸張した。消費税増税直後だが、この間、既存店売上高が平均4.2%伸びるなど消費税増税の影響は全く感じさせない決算だった。同社は埼玉県を地盤とする食品スーパーだが、経常利益は12年3月期に100億円超えし、前期は118億円台。そして、今16年3月期は1.4%増の120億円と控え目の予想のスタートだが、第1四半期が上々のすべり出しとなったことで、「5.6%減益予想の上期予想、通期小幅増益予想はいかにも慎重な会社側予想、増額余地あり」との期待感が買いを誘った?●前号で「5000円台前半への突っ込みがあれば拾いたい格好となる」と記したサンマルクHD(3395)だが、前日比10円安で寄り付いた後、下値には向かわず、5710円引けと一転大幅反発してしまった。7月高値5750円は07年11月以来の高値圏であるが、今3月期連結経常利益は2期連続最高益予想であり、依然、予想PER14倍台は見直し余地大だ。7月高値突破から、中勢上昇基調を辿ると期待してもよさそうだ。●プリマハム(2281)株は持っているという声が聞こえるが、7月高値281円に対し5日に瞬間安値256円までみて、この日8円高の279円と急接近。281円をとってくると5月に付けた97年1月以来17年ぶり高値294円クリアは目前となる!

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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