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2007/10/02

◆2日、NYダウの最高値更新と海外為替市場の円下落を受け、休場の中国を除くアジア14主要市場と太平洋2市場の全16市場が上げた!日経平均株価は200円高の1万7046円と続伸し、8月9日以来の1万7000円台となった。3新興市場の続騰も個人投資家の心理を改善させている。もっとも、業績悪化をはじめとした悪材料が表面化した企業の株価は厳しい下げが続いている。

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◆日経平均は2日現在で1万7082円にある75日移動平均線、1万7293円の200日線が上値ネックライン(週足ベースでは26週線の1万7235円、52週線1万7107円)。月足ベースで、8月、9月と2カ月連続下方展開したものの、月末にはきっちり24カ月線をプラスかい離し底割れを回避してきたことが強みとなっている。これは、26週線が下値サポートラインとなった昨年6月、7月と同様パターンであり、<今秋相場は、10月相場で24カ月線からどれだけ上方かい離幅を拡大するかに懸かっている>。ちなみに、月足ベースで上値に控えているのは6カ月線の1万7276円、12カ月線の1万7236円であり、これを突破しなければ今秋の相場は始まらない。

◆幸い、今月下旬からは3月期決算企業の中間決算発表が本格化する。為替市場で、9月の円は実質実行レートで米ドル、人民元、香港ドル以外の通貨に対し85年9月の円高是正取り決めの「プラザ合意」以来の安値圏にある(2日、ブルムバーグ・ニュース)といわれる状況が、輸出企業の業績を押し上げ、第1四半期決算発表時に据え置かれた通期企業業績の増額修正が期待されるからだ(もっとも、昨年は9月中間期決算発表時の通期業績増額修正期待は空振りに終ったが・・)。

◆引き続き、テクニカル面、業績面、人気面とも揃った原子力関連株の中勢「強気買い」で攻めて行きたい。原子炉中核部材で世界から食指を伸ばされている日製鋼(5631)は本欄「原発三羽烏」の主役であり、株価は水準は既に大きく訂正されている。が、7月高値から9月安値へ大幅調整安した後、2000円目前まで出直ってきたここから引き続き押し目を拾いたい。■あとの2銘柄、帝国電機(6333)、トウアバルブ(6466・東2)は時価から強気したい。帝国電機は米原子力発電にかかる(ポンプとモーターが一体構造となっている)キャンドモーターポンプで世界唯一の認定企業であり、米国で原発新設申請が始まった今年から2010年代に向けての成長期待を買う相場が続きそうだ。●トウアバルブは2日に一時3350円まで買われ、9月5日の戻り高値を更新。7月25日高値から8月30日まで大きく突っ込んだ後、200日線が下支えして反発、二段上げの構えになっているのは、帝国電機とよく似た好パターン。

◆3日続伸し、75日線が見えてきた半導体製造システムが好調な日立国際(6756)は先に通期業績予想を増額した低PER、ボックス上放れ期待銘柄として「中期買い」好機。●マルハン関連事業で機会到来はイチケン(1847)、300円台に乗せたことで上昇ピッチ加速を期待。●東武の新東京タワー関連穴株はPER割安感が強い建設資材の岡部(5959)。業績すこぶる好調で連続増配。6月高値抜けから一段高が期待できそうだ。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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