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2007/12/19

◆あかん、下げたのは日本だけ?日経平均株価は1万5000円割れに30円の糊代しかなくなってしまった。アジア株式市場の星取表は大統領選挙投票日だった韓国は休場だったが、9勝4敗1休場となった。下げたのは日本のほかはシンガポールとタイ、フィリピンのみ。続いて開かれた欧州市場はマイナス圏から後半は上げに転じている。日本市場の惨状を映し出したのは新日鉄(5401)の動き。買いが先行し一時26円高の642円まで買われた。しかし、大引けはわずか1円高の617円となり、日足陰線に。日経朝刊が、新日鉄、住金(5405)、神戸鋼(5406)3社は株式を買い増し、提携関係を強化すると報じたことを好感した買いが先行した。しかし、上値は重く後場が始まりほどなく下げに転じていったもの。日経平均株価の下げの後を追う格好で下げていった。

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◆17日の日経朝刊は、福田内閣に支持率が43%と11月調査比12%下落し、13%上昇した不支持率の46%を下回ったと世論調査の結果を報じた。民主党支持が自民に4ポイント差まで迫った。福田首相は官房長官時のしゃべり、解説はうまかった。しかし、首相は解説も大事だが、それ以上に行動力が問われているはず。もっとも、この国では、先頭に立って動いた首相はそう多くいたわけではない。が、2代続けて、この国をどこに導こうとしているのか分からないのでは、人口減少時代入りを前に経済、生活とも先細りが当然?

◆筆者本年の年間注目株は東芝プラント(1983)。昨年大納会の738円から8月7日には1249円まで買われた。現在、原子力関連株は大調整の真只中。来年6月の洞爺湖サミットを控え、来春頃まで「強気」としたが、厳しい状況が続く。東芝プラシスは下値サポートラインの200日線、26週線の攻防戦が続く。また、原子力発電関連三羽烏と頼んだのは日製鋼(5631)、帝国電機(6333)、トウアバルブ(6466・東2)。日製鋼は11月安値以降、52週線攻防戦が続いており、帝国電機は1802円まで下げ、昨秋の出発以前のボックス相場上限に到達した。そして、なかでも力を入れた、トウアバルブは7月25日には69.8万円のグループ本社として新生上場来高値を付けた後、何度かの70万円挑戦もかなわず、結局、11月以降は奈落の底。前日には30万円台を割り込み出発点まで逆戻り。こうなれば、戻り待ちの売りが上値を抑えることになる。本欄では、次の買い場を示唆するチャート好転の時までウォッチングを続ける。

◆団塊世代が定年時代を迎えた。その消費関連銘柄として期待したのは交換レンズ専業のタムロン(7740)とゴルフ場運営のPGGIH(2466)。一眼レフ時代を築いた団塊の世代には、やはりデジタルも一眼レフを待望。ようやくデジタル一眼時代が到来。キヤノン(7751)、ニコン(7731)がその本命であり、両社の好業績を牽引している。本欄では、交換レンズ専業のタムロン(7740)を推奨。10月には4550円まで見たが、11月の暴落に対応しきれず、52週線割れと不満が残る。もうひとつの団塊世代定年時代入り銘柄、ゴルフ場運営で急拡大中のPGGIH(2466)が13.5万円の戻り高値を8月に付けた後は、11月の上場来安値8.65万円までさげ、06年1月高値銘柄の悲哀が続く。こちらも、ウォッチングを続ける。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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