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2007/05/16

◆本欄中期強気銘柄である交換レンズ大手のタムロン(7740)が03年10月に付けた上場来高値3215円に迫る3120円まで買われてきた。新たな材料が出たわけではない。3月期決算の発表がピークを超えたことから、先に07年12月期第1四半期連結決算を発表、すこぶる好調裏に着地した同社を見なおす動きとなっているものだ。第1四半期経常利益は前年同期比66%増の18億6500万円、中間期予想に対する進捗率は81%と高く、前期比3%増の58億円の通期予想がいかにも慎重見通しであり、増額修正を期待した買いが広がり始めたのだ。同社株はコンパクトデジタルカメラが大ブームとなった03年10月に3215円の上場来高値を付けたが、今回はデジタル一眼レフカメラが大ブレークし、同社業績が大幅に躍進するとみた買いが膨らみ始めたようだ。というのは、定年を迎えた団塊の世代はフィルムカメラ時代に一眼レフカメラとともに成長したのであり、小さなコンパクトデジカメに満足することなく、手になじんだデジタル一眼レフにこだわるからだ。今期予想1株益は現時点で145円だ。デジタル一眼レフ人気は今期のみならず今後2〜3年は需要が急拡大すると見てよい。結果、交換レンズの需要拡大に繋がり、同社1株益は急拡大するとみてよい。03年高値後W底をつけて新たな挑戦を開始したここからまず打診買い。上場来高値更新時に追撃買いしたい。

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◆イノテック(9880・ジャス)はジャスダック市場にあるという「市場リスク」ゆえに昨年5月高値1527円からジリ貧商状が続いているが、14日に発表された07年3月期連結決算では経常利益が前の期比53%増の30.71億円と連続大幅増で、今期は8%増の33億円見通しと一息つくが、予想1株益は80円であり、PERは11倍台にとどまる。しかも、会社側予想は保守的であり、増額修正が期待できる。チャートは厳しいが、4ケタ割れのここは買い場を探したい。■また14日に今12月期第1四半期連結決算が発表されたパシフィックゴルフ(2466)は、暖冬効果もあり高い経常損益は6.39億円の黒字転換となった。ゴルフコースの増加、来場者数が20%増加したことが背景にあり、今後、団塊の世代が定年を迎え、入場者数の一段の増大が期待されており、収益押し上げ要因となる。タムロンと同様に「団塊の世代消費関連株」と見てここから強気で臨みたい。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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