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2010/06/24

◆日経平均は4円高の9928円と3日ぶりに反発した。が、TOPIXはわずかに3日続落した。23日の海外市場からは、米経済への懸念や円高懸念、資源・素材株安懸念が広がっていたが、不動産株、その他金融関連株、医薬品株など内需株の上昇と下げ渋りで、値下がり銘柄数が値上がり数を上回ったものの、日経平均はプラスとなり、TOPIXは小幅な下げにとどまった。ただ、日経平均は21日(月)に52週移動平均線にタッチしたものの、23日には1万円を割り込み、週足ベースで「下ヒゲの長い小幅陽線」という、週明け以降の相場に期待が持てる構えになるには、あすは181円高が必要となる・・。■23日、欧米株はそろって続落した。注目の米FOMC(連邦公開市場委員会)声明が、欧州債務危機が米国経済の成長の足かせとなる可能性を指摘したうえ、5月の新築住宅販売が、住宅購買者向けの税の控除措置が終了した結果、過去最低水準に落ち込んだことが嫌気された。住宅市場は二番底に陥るのではないかとの懸念の声も聞かれたという。FOMCでは、長期間にわたって政策金利を過去最低レベルに維持するとの方針を示唆した。NY金先物はドル安を受け反落し、NY原油先物も続落。

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◆東京株式市場では、海運、卸売株は小幅反発したものの、素材・資源関連株は大半が値下がりした。また、為替が連日で円高に振れたことから、精密を除き、ガラス・土石、ゴム製品、輸送用機器、任天堂(7974)続落が響いたその他製造が値下がり率上位5位の中に入った。堅調だったのは、不動産株であり、オリックス(8591)株高がリードしたその他金融、そして、沢井製薬(4555)を先頭に4社が年初来高値を更新した後発医薬品にあおられ武田(4502)などが押し上げられた医薬品が値上がり率3位となり、日経平均のプラス化をリードした。

◆前日、当欄推奨の日本調剤(3341)は、「いったん、ここからの新規買いには臆病になりたい」とし、「後発医薬品関連株は、ディフェンシブストックとして想定以上の短期的人気を得ている。日医工(4541)、沢井製薬とともに年初来高値を更新したが手が出ない。手を出すべきではない?」とした。が、「クレディ・スイス証券が、沢井製薬の目標株価を従来の8800円から1万円に引き上げたことが、引き続き刺激材料となっているようだ」とみた相場がきょうも続いたといえよう。確かに、沢井薬の値上がり率は日本調剤が倍加したことから見れば低いが、この日は勢いにまかせて買っていった感がある。長期的なゴールは先だとは思う。●が、ここから、新たにウォッチングを開始したいのは医学生物(4557)。5月の下げが響き、日足では200日線、週足では52週線を割り込む足元あまりかっこいいチャートにない。しかし、リーマンショック時の08年10月に上場来安値164円に沈んだが、業績急拡大を背景にその後、上昇基調に転換。昨年9月には630円を付けた。月足は、昨年6月以降、24カ月線が下値をサポートし始動の時を待っている。そして、22日に三菱ケミHD(4188)系企業と検査薬の開発・販売で提携と発表したことでGOサインは点灯したとみる。あわてず、ここから打診買いをし、ウォッチングを開始しよう。同社紹介はこれから徐々に・・。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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