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2005/09/06

◆住友鉱(5713)は10時前に一時96年11月以来の900円台乗せとなったが、結局、4日ぶりの反落で終った。みずほFG(8411)は62万円処でのもみあいが続くも反落。直近のけん引役であった鉄鋼株が前場高値更新も後場に失速したことから、平均株価は4日ぶりに反落となった。そして、TOPIXなど全指数がマイナスとなった。しかし、値上がり銘柄数は1000を超え、値下がり数の2.5倍以上の数を数えるとは?指数への寄与率の高い値がさ株の下げ幅が大きかったということか。いや、25億株超の大商いのなか東証1部値上がり・値下がり率ランキング上位を占める、4ケタ、5ケタ銘柄の多さにびっくりする状況だ。一方、出来高上位30銘柄中、4ケタ以上はコマツ(6301)と総務省に携帯電話新規参入を申請したソフトバンク(9984)の2社で上位14社までが500円未満株だった。今回の出発点となった8月8日の時間中安値1万1614円から、きょうの高値1万2730円まで1100円超急騰したことから高値警戒感が強まるのは当然だ。■本欄8月31日号で示したように、市場が描いたシナリオは、11日の総選挙は、「小泉与党勝利+参院郵政法案可決」となる可能性が高い、であった。「小泉与党勝利」は間違いなさそうだ。しかし、選挙後の参院で、前回郵政民営化に反対した議員のうち賛成派に回る人数は計算できるのかという疑問が今週末から選挙後噴出する可能性がある。きょう高値警戒感が強まったが、あす以降さらに警戒心が高まる可能性大。やはり島津製(7701)などのロングラン銘柄を除き「9月は、利食い千人力。極力持ち玉を減らす」(9月1日号参照)方向で行くべきか。

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◆コネクト(3736・ジャス)はまるで大刀を立てたような日足となった。つまり、上ひげの長い、陽線幅の小さな典型的な「天井足」だ。一目均衡表日足で「雲」と呼ばれる抵抗帯の上限を上回ったのは2月9日以来7カ月ぶりのことだが、「利益確定売りを先行させ、急反落後に買い場を探すべし」というサインとみる(問題はこの天井足を無視して、一気に70万円台へと飛び立つ可能性を残す携帯電話システム開発能力を持ち合わせているということ。つまり、1単位だけ持つ投資家は持続し、突っ込み場面で買い増したい)。本欄直近注目株の◎三住海上(8752)は下から25日移動平均線が急接近中だ。雨台風14号が九州をのろのろ北上しているが、「米国メキシコ湾岸を襲ったハリケーンと比すれば保険会社の負担は軽そうだ」という。出遅れセクターとして、上昇ピッチ加速は近いと見ており、◎損害ジャパン(8755)とともに買い推奨を続ける。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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