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2005/04/20

◆戻りが鈍い。直近の下げっぷりに対し戻りが鈍すぎる。平均株価は18日の432円安に対しきのう127円高、きょう22円高で2日分を合わせても18日の下げ幅の34%戻しでしかない。まして、8日までの6日間に失った936円に対しては14%足らずの戻りにとどまる。通常の<底入れ反転>場面は、1日で300円〜500円超の急騰が普通であり、最初の上昇幅の大きさが先高期待度を反映したものとなる。しかし、きのうきょうの状況では「底入れ」感は生まれない。値上がり銘柄数は1146と連日の1000超と多い。が、寄り付きよりも終値が安い陰線足が多い。きょうの午後もきのうに続き上値に戻り待ちの売りがでた。米国では、直近の景況感悪化があっても5月のFOMC(連邦公開市場委員会)で利上げが発表されるという。また、中国は希望の星ではあろうが、一方、トゲとして大陸内部や日本に深くささり長期間痛みを強いる可能性もある。

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◆週明けから3月期決算の発表が本格化する。前期はアテネ五輪や猛暑特需があった民生用エレクトロニクスへのアナリストの見方は慎重だ。会社側の今期計画数字が株価を大きく変動させる可能性は乏しいという。本欄市場体温計候補のソニー(6758)や三洋電(6764)、日ビクター(6792)などトップ交代企業や業績悪化企業は経営戦略に注目したい。「主力のデジタル機器は数量で来06年度まで成長を予想するが、製品サイクルの短期化=価格下落の構図は変わらない。ただし、既にバリュエーションは低く、業界としての株価下落リスクは限定的。今期の収益回復力と経営戦略が株価の明暗を分ける」との外資系アナリストの指摘がある。本欄では強弱対立するソニーに対し、新経営陣始動から新たな展開に期待し、中期買い場探し水準とみる。ただし、「戻りの鈍さ」は、「買いは遅く、売りは早く」を示唆しており、もう一度全般相場にガラがきた時が買い本番か?

◆田村大興(6675)は3月高値に迫ったあと一服だが、中期強気継続。◎高値に迫る片倉(3001)は高値への一人旅に期待。◎半導体関連では下げ幅の73%戻しのスクリーン(7735)に注目。◎低位株の佐世保重(7007)は人気集中が続きそうだ・・。 

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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