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2016/01/29

◆日経平均株価は前日比476円85銭高の1万7518円30銭と大幅反発した。欧州株は反落したものの、米国株が続伸し、NY原油先物が3日続伸し7日以来の高値となり、朝方から買いが先行した。昼過ぎ、日銀が金融政策決定会合後にマイナス金利の導入を発表したことから、市場への資金流入期待が高まりこの日高値1万7638円93銭と一気に13日以来の高値水準に上昇する場面があった。その後は、利益確定売りなどに急反落、その後、引けにかけ再び買いが膨らみ上昇に転んでいった。日中上下幅は871円と大きくぶれた荒っぽい動きとなった。

 出来高は前日比19億7966万株増の41億2505万株と大幅増となり、8日連続安となった昨年8月25日以来の高水準に膨れ上がった(14年は40億株超が2日あり)。また、売買代金も4兆4317億円と前日比2兆円弱増加し昨年8月25日以来の高水準となった。日銀金融政策発表のセレモニーによる破天荒な大商いとなったが、週明け以降はいかに?休みを挟むことで、激しかった今週の日中上下のブレ酔いが収まり、押し目、押し目を拾っていく相場に戻ってほしいものだが・・。

 いずれにしても、市場には「日銀にこれ以上求めてもだめだ。結果的には日銀政策の限界性を象徴したことになりそうだ。従来はETF購入など直接の需要があったが、メリットは迂遠のルートをたどらないと出にくい」との見方があるなど、上値を追う時ではなく、自分得意の銘柄を中心に押し目を丁寧に拾っていけという、いつもと同じことのようだ。

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◆OLC(4661)が500円高の7632円と反発し、昨年8月17日以来の水準に回復してきた。昨年8月25日に付けた株式分割落ち後安値5880円からの回復であり、株式分割落ち直後に付けた高値9890円には4000円超とまだ大きな壁が立ちふさがっている。が、11月終値で超え切れなかった週足長期線52週移動平均線(7649円)をこの日一時上抜いており、ここから、52週へのプラスかい離回復、下値切り上げ型チャートを確認した後、「買い」としたい。週明け以降は株価だけでなく同社ウォッチングを一段と強化しよう。

 前日の取引終了後に発表した15年4〜12月期決算は、売上高が前年同期比0.7%増3544億5200万円、営業利益は0.9%増の921億4800万円となった。減益だった9月中間期から一転して増益に転じており、先行き期待が高まったものだ。悪天候の影響もありテーマパーク入園者数が前年同期を下回ったが、昨年4月のチケット価格改定で1人当たり売上高が増加し、ホテル事業で客室単価が上昇したことや10月のハロウィーンや12月のクリスマスイベントで来園者数が増えたことが寄与した。筆者も姪っ子家族と昨秋ディズニーランドに出かけて、順番待ちの行列に並びあちらこちらと久しぶりに楽しんだことを思いだした・・。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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