バックナンバー

2014/01/15

◆この日も昨年12月後半から続く、「円安=株高」(円高=株安)パターンとなった(前号参照を!)。特に、円が1円以上円安に振れたこともあって、日経平均株価は386円(2.5%)高となり1万5800円台まで復帰した。14日発表の米12月小売売上高が市場予想を上回って増加したうえ、日本の11月経常赤字が拡大し1985年以降で最大となったことから、「日本の経常赤字は拡大する」と蒸し返され、円売りが進行。NYダウは110ドル超の大幅反発となった。そして、この日午前に、「世界銀行が14年の世界経済見通しを上方修正し、先進国を中心とした経済回復が続く」と伝わったこともあり、円は東京外為市場でも対ドル、ユーロで急反落。14時には1ドル=104円41−44銭、96銭安まであったことから、日経平均銘柄では225銘柄中、218銘柄が上げ6銘柄(不変1)が下げるにとどまった(全銘柄では87%の1555銘柄が上昇し、下げたのは159、不変64)。また、5日、10日は事業会社の為替決済集中する日であり、この日は、輸入企業の円売りドル調達が優勢となったことも円安への振れ幅が大きくなったとの指摘もあった。引き続き為替と株式を横目にした海外投資家の動静に左右される展開が続きそうだ。

PR : 誰よりも早く!業界初の「分足テクニカル・スクリーニング」。


◆前号紹介では、(申し訳ないことに)コード番号が違ってしまっていたヤオコー(8279)だが、この日は出来高が1.93万株まで増加し、95円高の4200円引け。一時4220円と昨年12月5日以来の高値水準まで回複、11月の4270円は目前となった。残るのは、昨年5月に付けた上場来高値4355円だ。「同社既存店売上高はコンスタントに業界水準を上回っていること」に注目したい。前週だが、同社川野幸夫会長が日経新聞夕刊の「人間発見」で取り上げられておりぜひ読んでほしい。なお、同社を紹介した有賀泰夫食品・流通アナリストはリポートで、「若干注意を要するのは、今年度からかなりの出店攻勢をかけていること。通常、出店を行なった期にはその分のコストが発生すること」という。もっとも、同社は、第3四半期まで2ケタ増益を達成しても、第4四半期減益、通期増益も計画の線ということがあり、株価は売られることに・・。前期がそうだったという。そして、逆の見方をすれば、「常に、次の期を意識して費用を投じるゆえ、増収増益が続いている」といえる。そのことは、中・長期投資向き」であり、(当欄筆者)「話題のNISA銘柄として投資する価値がある」といえよう。■また、同アナリスト紹介銘柄で、これまで何度か紹介してきたフォトクリエイト(6075)・東Mがある。学校の運動会やマラソンなど各種イベント大会などでプロの写真家が撮った写真を、インターネットを通じて販売する。が、「今後期待されるのはフォトクラウド」と氏はいう(これは次回紹介)。株価は、昨年7月上場日株価天井4260円から、10月最安値1735円まで転落。11月1755円、12月1772円と1700円台で3点底入れ。この日、2110円まで戻してきた。12月9日に付けた戻り高値2180円をクリアすれば、「ナベ底相場から這い出し、新たな相場世界に突入する」と気合を入れてことからウォッチングしていこう。ぜひ、チャートを御覧あれ! 

PR : 誰よりも早く!業界初の「分足テクニカル・スクリーニング」。


魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

愛用のチャートソフトはSTOCK BOARD

リアルタイムチャート

スクリーニング
STOCK BOARD
2週間お試し受付中!
メールマガジン

アナリストレポート「魁」など有力銘柄情報を配信〜トレーダーナビ

   

メルマガバックナンバー

powered by まぐまぐトップページへ