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2006/08/09

◆8日の米国株はFOMC会合のあと、再利上げの可能性を示唆したとし3日続落した。これを受け、日本株も午前中、平均株価が200円超下げるなどほぼ全面安商状を呈していた。TOPIX33業種別株価指数中で高かったのはわずか海運株のみという場面もあった。終ってみれば、190円強高で2カ月ぶりの1万5600円台乗せ・・。TOPIX33業種中ゴム製品1業種のみが下落と前場途中とは逆の結果に。■株価は、2時に発表された機械統計が予想を大きく上回ったことから様変わりしたもの。主戦大型株がじわり上値をうかがう格好となってきた。●新日鉄(5401)は9月で高値もみあい開始1年を迎えることになる。が、きょう469円高値引けとなってきたことで、3月1日の年初来高値479円を頂点とする高値もみあい相場を抜け出すチャンスが到来したとみてよい。これまで何度となく本欄は「鉄」を主軸に次の上昇相場が始まると指摘し、そのたびに失速してきた。今回は10月にかけてのもみあう展開のなかで主役として結果を出してくれそうだ。

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◆内外機関投資家の組み入れもしくは先物取引の裁定買いなどに絡みコア30銘柄など時価総額上位組が買われている。武田薬(4502)が高値を更新し、トヨタ(7203)は日足ベースの一目均衡表で「雲」と呼ばれる抵抗帯の上限をきょう上回ってきた。「平均株価同様に6月年初来安値、7月二番底を形成し上値を追う格好となっているチャート銘柄を買っていきたい」。このパターンの銘柄は結構多いからチャートをチェックし直してほしい。■9日は、東京市場と並行する格好で、主要アジア株がそろって引けにかけ上げに転じた。NTT(9432)は1日に61.3万円の年初来高値を付けた直後に急反落、3日には1Q営業益が2ケタ減だったことが発表され今朝は55万円まで叩かれた。が、やはりここは押し目買いチャンスであろう。

◆さて、東急不(8815)が7月18日の年初来安値からきょうは984円まで切り返してきた。そして、200日線を上回ってきた。●その前に、不動産仲介の東急リバブル(8879)が6月16日の年初来安値を基点に反騰、きのうきょうと上場来高値を更新してきた。となれば、●残るは東急グループ本家の東急(9005)の出番である!5月中旬以来の52週移動平均線突破は目前だ。

◆日水(1332)は前日つけた682円の92年5月以来14年ぶり高値水準できょうもしっかりしていた。中期強気は不変。●そして、きょう引け後に1Q決算を発表したマルハ(1334)は11円高の319円高値引け。営業利益が前年同期比31%増だったことから人気加速を期待したい。■島津製(7701)は昨年12月の高値870円にあと5円と迫った。02年10月、現在同社フェローの田中耕一氏がノーベル賞を受賞したと発表された日につけた261円安値を基点とした、52週移動平均線を下値抵抗ラインとする長期上昇基調が今も続いている。ここまでジリ高が続いてきたことから、「強気の買い」を継続する。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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