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2006/05/11

◆自動車株と電機株の輸出関連株を中心に全般軟調展開が続いている。米FOMC(連邦公開市場委員会)会合が10日にもたれ、米FRB(連邦準備理事会)はFF金利の0.25%引き上げを発表した。16回連続引き上げで5%となった。が、円高ドル安が止まらないのだ。本欄で以前指摘した6月の会合での利上げは見送られそうだ。ただ、経済情勢次第で年内利上げの可能性が残っていることは示唆した。一方、日本はといえば、ゼロ金利解除が現実化する日はそう遠くないとの見方が広がりつつあり、円買いを下支えしている格好だ。何度もいうようだが、本欄は円高=株高の見方を取っている。

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◆市場が戸惑っているのは、予想していた以上に、企業業績の出方が思わしくないこと。企業が今3月期業績見通しを従来考えていた以上に厳しく見ているのだ。きょうの東証1部市場で値下がり率トップになったのはストップ安となったアルプス(6770)。前期経常利益が50%増となったものの、今期は33%減益になる見通しを示したことから失望売りが広がった。●しかし、同3位となった太陽誘電(6976)の場合は、前期経常大幅増益に続き今期も57%増を予想したにもかかわらず売られた。市場では、みずほ証券がきょう付けのレポートで「今期会社計画は妥当水準。株価は目標に接近した」とし、最上位の投資判断から判断を1段引き下げたことが売り材料視されたという。確かに、日本株は昨年5月、8月、10月、と節目を刻みながら上げてきた。太陽誘電の場合は昨年10月28日安値1131円から今年2月8日の年初来高値2025円まで買い進まれ、3カ月強で株価がほぼ倍化したのだから、好決算発表でかえって好材料出尽くし感が広がったといわれても仕方がない。しかも、市場全般が重苦しい雰囲気で覆われているのだから。同社株は、昨年11月に日々線が75日移動平均線を上回り先行き相場に強気のサインが点灯したが、きょうの急落でそれ以降初めて75日線を大きく下回った。4月19日の戻り高値2000円が二番天井になる可能性が強まったことを考慮すれば、いったん戻り売り銘柄になったといわれても当然か。太陽誘電の引き合いが少々長くなってしまったが、同社株以外にこんなチャートが増えつつあることには留意したい。

◆企業は、強気の業績予想でスタートし、後に減額修正して市場に叩かれることを避けようとする。保守的な業績予想を発表し、後で増額修正するケースを選ぶことが多い。責任を問われなくてすむからだ。内外金利の上昇局面入り、イラン核問題、ハマスとイスラエルの関係、原油・貴金属・非鉄高騰、不安定な為替・・慎重予想を打ち出す状況ではある。

◆本欄で強気してきた(先週の某サイト注目株とした)セイサ(6372・大2)が、大きく跳ねた。住友重機(6302)の100%子会社になると発表したのだ。合併比率に見合った水準に買われた。◎逆行高したのはイノテック(9880・ジャス)。今期から来期にかけ業績が大きく伸長する。5月になっての人気化については本欄9日付け記事を参照していただきたい。◎東レ(3402)に付いて過去の貿易管理法違反が今朝のテレビ東京の番組の中で短く報じられたという。先のヤマハ発(7272)と同様にマスコミが必要以上に悪材料視し叩いた場合は、突っ込みを待って拾いたい。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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