2004/11/10
◆平均株価は反発、1万1000円絡みで一見堅調だ。しかし、平均株価の1日の上下幅は11月に入って7営業日中実に5回が100円未満と極めて模様眺め気分の強い展開となっている。12日発表予定の7〜9月期(3Q)GDP(国内総生産)は前期を上回るものの、「先進国でもっとも高い成長を記録した昨年第4Q、今年1Qの勢いはない」(ドイツ証券8日付けレポート)という。また、9日付けの大和総研の決算実績報告では、9月中間決算発表の大和集計対象のほぼ半分が終わった段階で、上期連結経常利益の前年同期比増益率は同社8月下旬予想時点の21.3%に対し会社発表は33.0%と上回ったものの、下期増益率は15.5%に対し会社予想は4.5%、通期増益率は18.1%に対し17.0%と、下期に対し会社側はきびしい見方をとっている。株式市場で今春までの勢いが失速している理由のひとつとして納得できよう。
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◆「株価は、価値、需給、人気で決まる」といわれる。価値は企業価値(単純化すれば1株利益)のことであり、この成長を企業の価値の上昇として捉えることが出来る。その価値が下期急速に伸び悩み、半導体・液晶関連業界は来年1Qまでは厳しいとの見方があるのだから、もたつくのは当然のことと承知しよう。■NY金先物(12月限)が16年ぶり高値となった。住友鉱(5713)は信用買い残株数の多さが足を引っ張るが中期強気を継続。◎マツダ(7261)は日興シティ、三菱証券などが10日、「強気」を継続した。◎日ピス(6461)は収斂していた移動平均線が分かれた後のこの上昇に付きたい。◎OMCカード(8258)はホークス球団に次ぐダイエーからの分離会社、高値追い前夜のここから強気で攻めたい。