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2011/10/03

◆今週5日から来週11日まで1年ぶりにソウルに行くことになった。昨年は妻の次兄が突然亡くなった時に休みが取れなかったため10月に行ったのだが、今年は次兄が残した姪っ子が今週末に結婚することから出かけるもの。泣き虫の姪が皆に祝福されて泣かずにいることができるか少々心配ではあるが、オーストラリア在住の長兄も18年ぶりに韓国にやって来るというから会うのが楽しみだ。もっとも、自由に動く時間が乏しいことは残念だが・・。ついては、当欄は5日から11日まで4日間お休みをいただき、12日から再開の予定です。

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◆さて、2011年度も下半期入り。しかし、日経平均は前週末比154円安の8545円と大幅続落、厳しい出発となった。前週末の欧米株式市場は、世界景気への後退懸念が一段と高まり大幅に反落した。(1)9月ユーロ圏消費者物価指数が前月比上昇し、ユーロが下げドルが上昇。(2)8月ドイツ小売売上高はここ4年あまりで最大の下げと予想以上の大幅低下、(3)9月ユーロ圏消費者物価は前月比3%増となり、景気減速懸念の中での物価上昇圧力は強く、欧州経済への先行き不透明感が強まった。(4)8月米個人消費支出の伸びが0.2%と前月からさらに低下、個人所得はプラスとしたエコノミスト予想を裏切る前月比0.1%減。(5)30日発表の中国製造業PMIが悪化、そして、(6)2日夜にはギリシャ政府が11年財政赤字は国内総生産(GDP)比8.5%に達すると発表・・。と市場にとって悪いニュースが積み上がった。休場の中国、韓国を除き、アジア株は軒並み日本市場を上回る大幅下落となり東京市場での売りが膨らんだ。この朝発表された9月調査の日銀「短観」で、大企業・製造業景況感はサプライチェーン(供給網)復旧を背景に大幅に改善した。しかし、先行きはといえば、小幅な改善と慎重姿勢が示された。■NYダウの日足チャートは8月末に戻り高値を付けた後、ジリジリと上値が切り下がる格好となっている。終値ベースで1万700ドル台が8、9月の終値安値圏。これを割り込むようでは、輸出関連など景気敏感株だけでなく、損金の埋めに内需関連株も売られるリスクが高まる。

◆筆者がチェックしている電気、自動車、精密、機械など輸出関連株だけでなく、ネット関連も7〜8月高値から厳しい下げとなっている。直近の当欄は、食品、後発薬など一部医薬品、小売、外食関連などをもっぱら取り上げてきたが、景気敏感株不振のなか8月安値水準から結構上昇している銘柄もあって、失速が懸念される。26週移動平均線や52週線沿いにじりじり上値を探っている銘柄を引き続き注目していくことに変わりはないが、海外安の反映はリスクとなろう。

◆日マクドナルド(2702)は9円高の2062円引け。9月14日の直近安値2000円から11日間かけて62円上げた、ウサギとカメのカメ的歩み。前週末回復した26週線で週足4線をすべてクリア。11日?発表の9月既存店売上高に注目したい。●大塚HD(4578)も7月の上場来高値2252円を意識した、戻り待ちの売りが出やすい水準まで戻してきたが、前週に26週線を再びクリアしており、依然、上値余地はありとみて、●関連会社栄研化(4549)の200日線、52週線前後とともに買い場ゾーンとみて、ウォッチングしたい。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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