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2009/07/06

◆6日、週初めの日経平均は前週末比135円安の9680円と4日続落した。2008年10月27日以来8カ月ぶりのことだ。3日の米国市場は4日の独立記念日振り替え休日となり休場だったが、北海ブレンドが安く、この日、円が1ドル=95円22銭まで円高に振れたこと・・から資源エネルギー関連株、鉄鋼株、主力輸出関連株などに売りが先行。いったん小幅安水準で模様眺め気分の強い展開となった後、引けにかけ指数先物から下げ幅を広げた。

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◆日経平均は6月23日に付けた直近安値9511円、きょう現在9521円にある52週移動平均線を割り込むかが問われている。9511円を割り込むことは、7月1日の戻り高値1万86円が6月12日の年初来高値1万170円に対して短期波動での「二番天井」だったことを確認することであり、いったん、下降トレンドに転じる可能性が高まることだから。■前週末休場だった米国株式市場だが、企業の四半期決算の発表が本格化していく(国内では今月下旬から本格化)ため、予想外の数字に振り回されかねない!?

◆これまで、当欄常連注目セクターの高速鉄道インフラ関連株は5銘柄中3銘柄が年初来高値を更新した。が、終値ではマイナスに転じていた。日風開(2766)などの風力発電関連株でも、蓄電池でトップの日ガイシ(5333)が「長期上昇後に前週、長大週足陽線を描いた後、月曜日の朝高、引け安の陰線日足」を引いた。いったん、日風開ともども利益確定売りなどに押される展開があっても不思議ない。■ニチイ学館(9792)、日本医療(9652)などの介護関連株、井関(6310) など農業関連株、ツールド・フランスの只中にあって見直し買いが入った大型自転車販売チェーンを展開するあさひ(3333)、ブックオフ(3313)など好業績の小売関連株、東芝プラント(1983)など原子力発電関連株・・など多くは年初来高値を付けた後、上げ幅を縮小するか下げに転じ、日足チャートを悪くしている。いったん、調整に入ったと見るべきであろう。ただし、これを最終断定するのは、日経平均が6月23日の安値を割り込んだ後とする。

◆一方、元気印は米国市場にそれほど影響されない新興市場。ジャスダック平均指数が連日で年初来高値。東証マザーズ指数は急伸し2日の年初来高値を更新。大証ヘラクレス指数も6月15日の年初来高値にあと10ポイント強に迫った。となれば、当欄の注目株は、やはり楽天(4755)!1900円高の6万1300円高値引けで連日の年初来高値を更新。インターネット上で展開する仮想商店街「楽天市場」は会員数5300万人をもつネット通販の最大手。規模の大きさが、有力ブランドの"出店"をうながし、さらに増大化している。幸い、TBS株の処理問題がのどに刺さった骨となり。06年9月以降、60万円台前半を、高くとも67万円台を突破し上昇トレンド入りしたことはない。これを突破することが不可欠だが、業容拡大を背景に、07年7月に付けた上場来安値3万3300円をボトムに、08年5月の6万7600円の直近戻り高値をトップとした三角保ち合いを、この日の戻り高値で上放れを見せ始めたともいえる。60万円固めからもう一段上の相場も。TBS問題ゆえに温存されてきた買いエネルギーのほとばしり!に期待。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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