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2012/08/14

◆日経平均は3日ぶりに反発し、TOPIXは小幅続伸した。TOPIX業種別株価指数で値上がり率トップ10を占めたのは内需関連10業種だった。一方、円が対ドルで78円台央と3日ぶり反落、対ユーロでも大幅に3日ぶり反落したにも関わらず電気機器、輸送用機器など主力輸出関連は続落した。一部で「パナソニック(6752)、シャープ(6753)、ソニー(6758)などは財務面を懸念した売りが出た」とのコメントも見られた。パナソニックは1日に599円まで戻した後は500円台後半でもみ合う展開が続いている。ソニーは2日に990円まで戻した後もみ合う動きが続く・・。いずれも、次の成長戦略を市場に発信できていないことが主因といえる。

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◆一方、創業家への遠慮がなくなり、設備投資をスーパー以上にコンビニに投下するセブン&アイ(3382)へ期待するのは当然か。13年度は新規に1500店以上出店、12年度計画の1250店を上回り3期連続で過去最高を更新。この3年間で約2500店の純増数を見込むと日経報道にはある。生活行動パターンの変化がスーパーではなくコンビニに消費者の足を向かわせた結果だ。先行き2段階の消費税増税が待ち受けるなか、強いものが勝つ、強いコンビニとした企業が勝ち残ることになる。もちろん、相場は相場に聞くしかない。皆が買ってしまえば下がるしかない。かつて日本でも「流通革命でなくなるといわれ」た卸売だが、そのロジスティクス機能とマーチャンダイジングで流通各社を支え繁栄へと導いてきた。卸売トップの三菱食品(7451)や加藤産(9869)はまだ、上昇基調に転じるチャートとはなっていないものの、リバウンド相場があっても不思議はない水準ではある。セブン&アイは月足を見て惚れた後に行動すべきか。目先投資は避けよう。●なお、筆者大好きのマクドナルド(2702)はいったん「利益確定売り」としたが、長期線が下支えしての上昇基調にあることは変わりない。そうである限り、引き続き「押し目買い」銘柄であることにも違いはない。●WNIウェザ(4825)もまた07年12月を基点とした上昇基調にあることに変わりはない。同社は気象情報サービスで世界最大手であり、政府がようやく北極海の航路活用に動き始めたことも同社には追い風。足元業績も好調で、6期連続経常益過去最高値更新見通しにある。ただ、ここから買い始めるには高リスク過ぎる。が、同社が世界の第一人者でありビジネスモデルであることは強味。ウォッチングを継続しよう。●日清粉G(2002)は先に記した銘柄だが、穀物高騰が追い風となり、「出番なし銘柄」から一転、長期続落基調を裏切る相場への発展が期待できる?不人気のここから最低単位の打診買いしても怪我は大きくならない。小麦粉は価格転嫁が可能で、副産物のふすまが餌に使われるため、トウモロコシの価格に連動しやすいという面があり、ふすま価格の上昇に着目して参戦する?●ドラッグストアという業態でありながら高成長を遂げている点がユニークだ」と知友アナリストがいうコスモス薬品(3349)が7月末につけた上場来高値6690円をきょう100円更新した。もはや、当欄から離れた銘柄だが、この株のチャートを見れば、セブン&アイ株相場への期待感は高まる!?●また、先に記したプリマハム(2281)は三角保ち合いが煮詰まりつつある。200日線沿いの一段の上昇相場に期待しここから打診買いしたい。内需株に入れ込み過ぎか?

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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