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2010/02/26

◆2月最終週末かつ月末商いの東京市場で、日経平均は前日比24円高の1万126円と4日ぶりに反発した。25日の海外市場で、円は主要通貨に対し値上りしたが、朝寄り付き前に発表された1月鉱工業生産指数が前月比ベースで11カ月連続上昇したこと、直近3日間で300円弱下げていたこともあり、模様眺め気分は強いものの、小幅に反発した。 25日の欧米株は、米格付け機関によるギリシャ格下げの可能性示唆が嫌気され下落。米国為替市場では一時1ユーロ=119円台となり、円は昨年2月以来、1年ぶりの120円割れ場面があり、1ドル=89円割れもあった。ただ、東京外為市場では1ユーロ=121円まで回復しいったん悲観人気が薄れた。ただ、出来高は前日比2.3億株減の15.7億株と大幅に減少し、売買代金はわずか1兆1500億円強にとどまった。

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◆来週は、引き続き、ギリシャの財政赤字解消策と緊縮策反対運動に欧州金融・資本市場がどう反応するか、1日に発表の米2月ISM製造業景気指数と5日発表の2月雇用統計を中心とした経済指標に米国市場がどのような反応を示すかなどがポイントとなる。当欄では、ギリシャ発の欧州経済への不安は、米国での景気もたつき要因とはなるが、景気を押し下げ、世界市場を再び震撼さすには至らないとみている。もちろん、油断は禁物だが。■昨年来高値更新銘柄チェックからは、1〜2月に業績予想の大幅増額修正を発表した企業が多く、しかも、低位材料株が目立つ。きょう昨年来高値を更新したのは5銘柄だが、いずれもその範疇にはいる。2月中旬に大幅に業績予想を増額修正したミツバ(7280)、コジマ(7513)、あみやき亭(2753)、なとり(2922)、ドクターシーラボ(4924)などがそうだ。これらに続く好業績・材料株も当然出てこよう、ロスカット価格設定後に、打診買いなら「可」とみる。

◆好チャート組で筆者注目は、クセは悪いがバイオベンチャーのそーせい(4565)、海外石炭価格上昇を背景に上値を試す動きが見られる三井松島(1518)に注目したい。■また、前号でも紹介の日本調剤(3341)が大幅反騰した。26日付け日経新聞朝刊が、「国内製薬第3位の第一三共(4568)が、国内でジェネリック薬(後発医薬品)事業に参入する」と報じたことを受け、調剤薬局大手であり、かつ、今春にはジェネリック薬工場が稼働し、ジェネリック薬の製造・販売を本格展開する同社の業容拡大を期待した買いが広がった。そして、昨年8月に付けた昨年来高値まであと141円に迫って終った。週足チャートの見事なフォームから、高値クリアは当然と見る。心配といえば、きょうの勢いをみた買いが週明けの朝方から流入するものの、後半、利益確定売りに押され、「月曜日の朝高」で終ること。その時は、「一回休み」となろう。が、フォームが崩れない範囲の下げで終るならば、また、出直せる!

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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