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2006/02/01

◆値下がり銘柄数1187、平均株価が7日ぶりに反落するなど、日本代表とも言うべき銘柄をそろえたTOPIXコア30指数の1.3%下落を筆頭にほぼ全指数が下げた。米FOMC後の利上げは予定の線。OPECの石油生産据え置きも「やはりそうか、増産などは話題にもならなかったか」という感じ。むしろ、WTI原油先物などは減産しなかったといって反落した。東京市場の下げの要因は、きのうまでの6日間で平均株価が1300円弱上げていたことから、急ピッチの上げに対する警戒感が強かったところに、米グーグルが発表した2005年10〜12月期決算が<市場予想を下回ったため>、24時間電子取引システム(グローベックス)の米国株指数先物が下げ幅を拡大し、東京市場でもコア30銘柄など主力株中心に売りが優勢となった。さらに、2時から取引を開始したライブドア(4753・監理)が100円を割り込み、マザーズ市場が総崩れに近い状況となったことが、下げに弾みをつけた。いろいろ、理由はあるが、調整が欲しかったということ。■本欄が市場体温計とした銘柄では、トヨタ(7203)は昨年大納会の上場来高値に後40円と届かなかったものの、みずほFG(8411)などメガバンク3社は揃って上場来高値を更新し、ソニー(6758)は3年半ぶりに6000円台回復を果たした。後は、きょうTOPIX33業種中数少ない値上がりセクターとなった鉄鋼の盟主・新日鉄(5401)だ。446円の戻り高値をつけ昨年9月の高値457円に迫ってきたが、これをうまく突破できるかがカギ。きょう買われたのは1月31日に発表した05年4〜12月期決算で経常利益が前年同期比72%増となり、過去最高益だった05年3月期実績を9カ月で上回ったことを好感したからだ。あとは、高値をとりいくのりしろが残っているかどうかがポイントだ。高値突破となれば、全般相場をリードする存在となる。そして、チャートは、高値更新があっても不思議ない格好となりつつある、のだが・・。

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◆きょう、住友鉱(5713)が90年9月以来の1600円台回復を果たした。昨年12月16日に3903万株に膨れ上がった信用買い残株数は1月27日現在で2962万株に減っていた。きのう指摘したようにニッケルや銅の海外鉱山開発が奏効しているうえ電子部品も好調。加えて、中東の火薬庫が火を吹かんばかりの緊張でNY金先物価格が25年ぶり高値の壁を急ピッチでよじ登り始めたのだ。1月31日には大幅高で商いの中心である4月物は577ドル台まで買われた。◎高品位の金属チタンひっ迫感の強さを背景にきょう2カ月ぶり上場来高値を更新した住友チタン(5726)及び分割落ち後高値更新が続く東邦チタン(5727)も、ないものねだりの相場に入っていこうとしている。■本欄常連推奨銘柄ではセイサ(6372・大)は、風力発電関連の好業績出遅れ銘柄。きのう発表の3Q決算が好調で通期業績予想を増額修正した。PER20倍でもここから200円超上値である!◎岡谷鋼機(7485・名)が上昇ピッチを加速しそうだ。好業績割安株だが、先に紹介したとおり、トヨタ自をはじめ保有株式の含み益は現時点でも膨大。最終的に大台をいくつ超えるか「強気」で注目したい。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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