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2009/03/16

◆日経平均は、10日に7021円まで下げ、7000円割れもと覚悟した局面から反転。米国株の連騰を背景に通常の反発圏である3〜4日が過ぎた。次は、「やや長めに見たテクニカルな反発局面は3〜4週間用意されているのが通常だが、思惑通りに反発する時間があっても不思議はない」。ただ、3〜4週間では、来月中旬から始まる企業の決算発表を背景に調整局面入りとなるが・・。いずれにしても、今は、大いなる悲観の裏返しの時。「本格的な中勢上昇基調入りの始まり」は、「二番底を確認し、1月7日の戻り高値9521円を突破する」までお預け。まずは、「75日移動平均線の8050円台、26週線の8380円水準を突破できるか」が、次の課題となる。この日、日経平均は午前9時45分過ぎから大引けまで、上下幅が最大でわずか70円幅のもみ合う展開となった。明日は新たな買いエネルギーが上値を押し上げる?

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◆さて、麻生太郎首相は極端な低支持率も、民主党小沢一郎代表のエラーで首がつながる幸運(国民には選挙権行使の後ずれと政策実行の遅れという不運)。首相は「解散・総選挙は景気対策の実施後」という。どこまで大規模な対策となり、実行されるのかを市場は見守ろうとしている。実行の遅れは否めないとみるが、当欄は、公共工事関連株のうち、ショーボンド(1414)、横河ブHD(5911)、NIPPO(1881)、日道路(1884)、日信号(6741)などについて「強気」の姿勢をとっている。橋梁・道路株や公共建築物の耐震化関連株、鉄道関連株、三愛石(8097)、京急(9006)など羽田空港国際化関連株などを引き続きピックアップしている。

◆HIS(9603)が前場一度ストップ高で寄り付き、大引けで200円高の1691円ストップ高比例配分となり、43万株強の買い注文を残した。この日、うちの奥さんも韓国への帰省を終え戻ってきたが、やはり「満席だった」との電話だ。円高ウォン安を背景に韓国への旅行が好調だ。採算も原価管理の見直しにより改善したとし、13日に今09年10月期中間業績予想の増額修正を発表。1カ月もしないうちの増額で、純利益を従来予想15億円から前年同期比22%増の19億円に修正したことが好感された。  世界景気後退や原油高、円安などから株価は07年4月戻り高値3940円から昨年10月には870円の上場来安値まで下落。12月に1952円まで戻した後、2月に1240円まで下げたところがダメ押しそこから反転。前週末には26週移動平均線が52週線を上抜くゴールデンクロス(GC)を示現。07年10月以来の「順なパターン」に復帰した。昨年12月の戻り高値突破となれば、中勢上昇第2波動入りとなる。注目したい。

◆介護関連星取表は4勝4敗の5分。最大手のニチイ学館(9792)が一時100円超上げて7日ぶりに1600円台を回復した。12日に25日線に急接近した後反転したもの。4日の戻り高値1624円に接近し、昨年5月に付けた1627円の昨年来高値更新が見えてきた。12日には75日線が200日線を上抜くGCを示現しており、昨年5月高値更新となれば、2000円台乗せが視野に入る。当欄主戦のメッセージ(2400)も前週末に2月高値を更新したことから、昨年8月の戻り高値15万3400円が次の目標値となる

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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