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2009/06/11

◆日経平均は、10円安の9981円と小反落。一時1万22円まで上げるなど、昨年10月8日以来8カ月ぶりに1万円台を回復した。10日の米株は長期金利上昇が嫌気され小幅続落したが、あすの先物・オプションSQ(特別清算指数)算出日を控え、神経質な動きも見られるなか、買い気も旺盛で、何度も1万円台を付ける場面があった。

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◆全員参加型で「環境」というテーマで市場が動いていることを象徴しているGSユアサ (6674)が一気に上昇ピッチを加速させた。4ケタに急接近した。4月20日に環境関連株のなかで、が最初に上場来高値を更新したことの意味については、同日の当欄をチェックして欲しい。あの日、相場における<売り買い拮抗の局面が、一気に買い方有利に傾いたのだ>。

◆12日、SQ後あるいは、来週にかけ、ガラッと物色セクターや銘柄が変わるのか、変わらないのか?に注目しよう。流れが変わった場合、新興市場が一段と物色人気を強める可能性が高い。いつの場合でもそうなのだが、全般、個別銘柄とも大商いを伴い上昇・下降ピッチを加速し時は「上下げが明確になる前兆」と注意し、追撃買いもしくは利益確定売りを用意しよう。■当欄注目の出光興産(5019)は9140円と急反騰。5日の戻り高値9170円抜けから、昨年7月以来の1万円台回復が見えつつある。出光は06年秋の株式新規上場以来、本格的な中勢上昇相場がない。が、このことは、ここからの株式投資にとって魅力だと当欄は考えている。しかし、GSユアサの大波乱が環境関連株相場の終わりの始まりとなるのではないかとの恐れも強い。しかし、これから投資しようとする場合は、同社株の下値波乱は中期買いのチャンスと考えるべきであろう。

◆当欄注目の介護関連株では、最大手のニチイ学館(9792)が3連騰し815円まで戻してきた。そして、75日線を回復した。8日に分割落ち後安値731円にあと4円と迫った後、26週線にサポートされて反発したものだ。しかし、907円の分割落ち後高値更新まで油断はできない。上値が切り下がるチャートを脱出した訳でないからだ。引き続き、上昇基調に転じるかを注目していきたい。

◆世界の鉄道インフラ整備関連株では、日信号(6741)が793円高値引けで昨年7月以来の800円台回復が目前に迫った。今10年3月期業績は小幅ながら増収増益に転じる見通しで予想PERは16倍弱、信用需給の重しもない。2月に二番底413円をつけての反騰相場だが、ここからが強弱感が対立する熟れ頃の相場となる?

◆消費関連株では、日マクドナルド(2702)は5月に1966円の戻り高値を付けた後、2000円を前にもみ合いが続いている。が、下から6週線がつつき始めた。今週は、13週線が26週線を上抜き、上から短期線、中期線、長期線と、上昇波動時にみられる「順なパターン」となった!■吉野家HD(9861)、ABCマート(2670)、そして、加工食品卸大手の菱食 (7451)、加藤産業(9869)などチャートが煮詰まっている銘柄、煮詰まりつつある銘柄織りまぜ出番を狙っていきたい。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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