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2015/02/04

◆4日の東京市場で、日経平均株価は前日比342円89銭高の1万7678円74銭と3日ぶりに大幅反発した。3日の欧州市場では、ギリシャ新政権と欧州連合(EU)は金融支援に向けて本格的な交渉開始が始まめる見通しとなり、ユーロが買い戻され、欧州株がそろって上昇。米国では、1月自動車販売が好調、NY原油価格は1バレル=53ドル台と大幅に4日続伸して昨年12月31日以来の高値水準となり底入れ期待が浮上・・。NYダウは前日の200ドル近い上げに続き、305ドル高の1万7666.40ドルと大幅続伸となった。東京外為市場では海外市場の流れに沿って、朝方から対ユーロで3日ぶり大幅安で発進、対ドルでも3日ぶりに反落スタートとなり、その後、下げ幅をやや拡大する動きとなった。10時台後半に発表された中国1月HSBC非製造業PMI(購買担当者指数)は51.8と低下したものの、景気判断の節目50を越えており市場には安心感が広がった。日経平均は1万7700円台へと上げていった後、利益確定売りも出て後場後半はやや上げ幅を縮小はしたものの企業決算発表が順調とあって物色意欲は旺盛だった。■業種別株価指数は31業種が上げ、水産・農林業0.36%、紙パルプ0.15%安と内需2業種が下げたのみ。値上がり率上位で目立ったのは金融関連セクター。1位保険は4.79%、2位その他金融4.71%の急騰。6位には欧州懸念がやや後退していることに加え、前日までに発表された第3四半期決算で三菱UFJ(8306)が前年同期比18%増となり過去最高最終利益となったほか、三井住友FG(8316)、みずほFG(8411)は減益となるも比較的高水準の利益を確保したとされ銀行が2.82%高で続いた。3位倉庫・運輸3.04%、4位鉄鋼2.90%、5位卸売2.86%高となり、7位には前日のNY金先物は続落もLME銅先物3.5%高・NY銅先物3.7%高と大幅反発したことを受け住友鉱(5713)が3.6%反発したことが寄与し、鉱業が2.50%高で続いた。 なお、輸出関連は好業績発表も円反落したこともあり利益確定売りも出たもようで、輸送用機器が2.05%高で9位となったのが最上位。13位精密機器1.88%、15位その他製造1.75%、16位ガラス土石は1.67%高・・、17位機械、19位ゴム製品1.43%、24位電気機器1.20%高・・といずれも1%超の上昇であり、全面高商状となった。

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◆上記の住友鉱は1日の発表中国1月製造業購買担当者指数(PMI)低調に加え、上記のように非製造業PMIも低下したことから、中国の金融緩和観測が高まったことが買いを誘ったもよう。昨年12月に1880円と08年5月以来の高値を付けた後、1600円台割れをみて、この日は1773円をみて1765円引け。12年9月安値785円基点の12ヵ月線、24ヵ月線沿いの長期上昇基調にあるが、中国・欧州経済経済好転期待を背景に金・非鉄金属市況の上昇基調継続が期待されており、一段の上値を試す動きが期待できそうだ。現在、75日線が1675円、200日線は1634円にあり、前週はこれを割ったところで反転した。引き続き、海外金・非鉄金属市況を横目にトライしたい。明日は、この日引け後に決算を発表したトヨタ(7203)の動きが注目点となりそうだ。15年3月期通期連結業績予想を増額修正、営業利益は従来予想の2兆5000億円から2兆7000億円に引上げた。が、市場コンセンサスは2兆7000億円強、事前観測報道は2兆7000億円前後になる・・といい、「インパクトに乏しい内容となった」との指摘もあるが、さて・・。●また、当欄中核銘柄のひとつであるセブン&アイ(3382)は昨年12月戻り高値に迫る場面があった。12年以降は26週、52週線沿いの上昇基調にあり、この上昇トレンドが崩れない限り、手持ち株は持続し、「突っ込み買い」を継続しよう。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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