2005/05/16
◆新日鉄(5401)が99年9月以来の294円(3月1日)高値を付けた後の安値は、4月18日の247円だが、きょうの終値ではあと5円しか糊しろがなくなった。つまり、この間、新日鉄は4月27日に決算を発表しており、前05年3月期連結経常利益は3期連続倍増超を記録、今期21%増益予想に市場からはサプライズありと評価された。しかし、株価は272円を付け75日移動平均線を上回ったところで頭打ち反落に転じている。このまま4月18日の安値を割り込むようだと、好決算が落とし穴となり厳しい結果が待ち受けている気がするのは筆者だけ?■東証1部で、3日連続値下がり銘柄数は1000を超えた。TOPIX33業種全て下落となったが、注目すべきは石油石炭、鉄鋼、非鉄、紙パルプなどの素材関連株が先頭となって下げたこと。米国ではヘッジファンドの危機説が流れるなど、世界のホットマネーでも注意が必要な状況が生まれつつある。石油、為替、非鉄・金、穀物、株式に投機先を求めてうごめいてきたが、収め方が問題だ。
PR : 誰よりも早く!業界初の「分足テクニカル・スクリーニング」。
◆総合医研(2385・マザ)は一時先週末比9万9000円安の75万5000円まで暴落した。13日に発表した04年7月〜05年3月決算では経常利益が減益となったが、予定の線であり通期業績を見直すこともなかった。野村証券が13日付けで投資判断「2」(5段階中の2位)、目標株価を78万円としたことが悪材料視されたとの見方もあるが、きょう大幅下落となったマザーズ市場の弱さを象徴したようでもある。同社株の基本は、突っ込み買いだとみている。が、嵐のなかでは一歩退いて買いチャンスを待つしかない。そして嵐がきわまれば手を差し出せ場よい。■特定筋介入説のヤマタネ(9305)株はよみうりランドや東京都競馬などと同時に人気化した。含み資産関連人気に乗ったものだが、同時に同社は米穀卸最大手。構造改革、規制緩和関連としての評価本番を迎えたとの見方もある。全農秋田本部長のコメ架空取引問題が米の流通の民間開放につながる可能性があるからだ。高値波乱局面だが急落や突っ込みは拾っていきたい。◎安川電(6506)、◎三菱電(6503)は全般次第安の中で中期ナンピン買いしたい。