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2005/04/18

◆平均株価は432円安の1万938円と6日続落。8日の直近高値1万1911円からほぼ1000円安であり、株式市場は震度6.5クラスの揺れ。値下がり銘柄数は1622と過去最大、値上がりはわずか20だ。今回の下げでは本欄は反省しきりである。4日付けで、「新年度にはいってもなにかしっくり来ない、筆者には中途半端な感覚の相場が続く。これまでの経験では、こんな感覚のときは余り良くない結果が待っていたのだが、この春はどうか」と記したが、「買い見送り」、とか「新規売り」などとは主張しなかった。「目先買い見送り」とせず、「中期買い」とした銘柄で、今回の下げ相場で大きく値下がりしたものは多い。さらに、みずほFG(8411)を市場体温計から外した後、新たな市場体温計を見出すことができなかったが、その時に、「見送り」もしくは「売り」先行を徹底すれば本欄を注目してくださる方々を、救うことができたのにとも悔いる。従来パターンから脱しきれなかった事を猛反省する。

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◆米国株が大幅続落。前号でヘッジファンドが売りの回転を効かせているとしたが、NYダウ30種は1万ドル割れが視野に入ってきた。インフレ懸念と景気失速懸念が同時進行するとの見方があるが、市場センチメントは昨年暮れとは逆。きわめて暗い。発表中の1〜3月期業績で企業の増額修正や増益見通しに対しても買い気を示さない。少々、臆病すぎる感じがするがいかがか。また、中国の反日デモの拡大・暴力化に対しても4日付けで本欄は「日本経済、株式市場に影響は深刻となる可能性大」とした。今後本欄で指摘する予定であるが、中国問題が深刻化する可能性を残す。ただ、下げは急で、陰性の下げよりも、値幅整理終了は早まりそうだ。

◆ソニー(6758)が7日続落。3800円台前半まで下げて200日線を割り込んできた。想定線は切られてしまった。次は、3500円台後半から3700円処が下値関門となる。よく下げたものはよく上がる。ピンチはチャンスでもある。入れ食い状況でリバウンド買いを入れる「時」を待ちたい。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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