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2005/07/29

◆7月、TOPIXは年初来高値で終った 平均株価は3カ月連続陽線を引き、03年4月にバブル後最安値7607円を付けて以来、月末終値としては最高値(1万1899円)となった。8月は1万2000円台相場が期待できそうだ。7月は中国人民元が切り上げに踏み切った。原油のじり高傾向やテロの拡大は懸念材料だが、米国経済は小幅金利引き上げを継続する程度の回復基調にあり、4〜6月期企業業績も好調だった。国内では、4〜6月期決算でエレクトロニクス関連企業の苦戦が目立ったが、全般相場を脅かすには至らず、民間設備投資の増加、ドル高円安進行から自動車、機械セクターが収益好調を背景に好人気となった。資源・エネルギー関連として石油開発・プラント関連、商社株が高値を追い、一人蚊帳の外にあったみずほFG(8411)や三菱東京FG(8306)はラスト3日間で巻き返し、月足陽線で終った。医薬品関連にも武田薬(4502)、ツムラ(4540)など高値更新組みが現れた。新興市場では携帯電話・ネット配信関連株の人気が続いた。■8月のポイントは、13日の延長国会会期末を控え、郵政民営化法案否決→国会解散と政治リスク拡大の方向に振れるかどうかだ。もし小泉首相が解散に踏み切った時、新たな党は生まれる?それとも、総選挙で公認されずに当選した反対派議員を自民党は再び取り込む?そして、首相は混乱の責任をとり辞任に追い込まれるか、後を誰が継ぐのか・・。政治による相場大荒れの確率10%、中荒れ20%、一時的に荒れるが強含み70%と見るが、さてどうか。

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◆原油価格強含みを前提に、大手商社株の割安修正相場は継続するとみている。また、設備投資増を背景に機械関連など専門商社株も中期強気を継続する。石油掘削関連で実績があり好業績・割安株の第一実業(8059)に注目。■自動車関連では、主力・準主力組みのほか、いったん1300円台乗せも跳ね返されたTPR(6463)、◎直近急騰も大幅増収増益で割安感が強い大同メタル(7245)に期待する。大同メタル認知度の低さがかえって中期銘柄として継続できる楽しみを誘う。■薬品セクターでは、ツムラなどのほか、きのう紹介の卸大手で後発品関連の東邦薬品(8129)に強気。◎株価が安値圏にあり冴えない分、中期妙味が大きい塩野義(4507)を打診買いしたい。1日に4〜6月期決算発表するが、成長をリードする新薬登場が期待されているここから押し目を打診買いしたい。◎筆者年間注目株のラサ工(4022)は350円絡みから拾っていきたい。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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