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2014/02/12

◆日経平均株価は3連騰し1万4800円で終了した。5日に一時安値1万4000円台割れした後の回複だ。ただ、出来高は5日ぶりに増加したものの、23億株台となお低水準にとどまった。真空地帯を走った格好だ。もっとも、年初来あまり良いところなく、新興国経済懸念を背景に先月後半から世界同時株安が一気に進んだことの反動高・買い戻しといった面があることは否定しきれない。つるべ落としで下がった分の揺り戻し言う面もある。日経平均は1月相場で前年大納会終値を一度も上回ることがないまま、1377円(8.4%)の大幅下げとなったこと。そして、2月には昨年大納会高値から一時2300円強のつるべ落としの相場となり、52週移動平均線を試した後の反転だから、しばし、自律反発・売り一服相場があって不思議はないとも言える。1万5000円台固めに入るかどうかは、その後の話となる?■この日の反発のきっかけは、イエレン新米FRB議長が11日の議会証言で低金利策の長期化を示唆し量的緩和策縮小は慎重に行なっていくとの姿勢を示したこと。米欧アジア同時株式高(NYダウは大幅3連騰)・債券安(米長期金利上昇)となり、東京では円が対ドル、ユーロで5日続落したことから株式は朝方から買いが先行。しかし、出来高は空白地帯を上昇する場面でよく見かける低水準にとどまった。リバウンド感覚の買い、売り物薄のなかの急騰といった流れといえる。日経平均は前週末に52週線にタッチした後、戻してきたのは反発パターンでもある。新議長は就任間もない頃、常に試みにあうといわれている。初の女性議長とあってイエレン氏の手綱裁きを見てみようとの試みを議長が乗り越えるまでは、市場の不安感がいつ噴出しても不思議ないとの見方もあった。

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◆当欄銘柄では、前号で「落ちるところを見極めた後、チャレンジを開始したい」と記したプリマハム(2281)だが、前週、超長期相場を示唆する52週移動平均線にタッチした後、反発した。全般相場次第でまだ、波乱余地は残るが、その場合も引き続き長期線が下支えするとの確信を得ることが出来る展開に移った時から「強気」を再開。それまでは、「打診買い」で臨みたい。先に発表した14年10−12月期(15年3月期第3四半期)決算は10.9%増収、19.3%経常増益で着地。有賀泰夫食品・流通アナリストは、「さらに好調が加速した」という。営業益は既に通期予想を超過した。しかし、通期予想は据え置かれた。「これまで第4四半期が営業赤字となってきたことを踏襲した」格好だ。しかし、「最近は黒字が定着しており、最後に赤字となったのは09年3月期であり、それも、1700万円の赤字であった」という。引き続き、加工食品(ハム・ソーセージなど)は他3社が減益継続のなかも、同社は増益を達成している。そして、「加工食品事業では、ここ10年ほどかけて構築してきた製造コストに競争力があり、その強みはそう簡単にはキャッチアップできないと考えられる」、「加工食品事業利益率では、コンビニベンダー事業を除いても日ハム(2282)のを上回っている」と指摘する。●また、フォトクリエイト(6075)東Mは薄商いも5日続伸、5日線に続き75日線を回複した。2030円手前にある25日線クリアからステップアップする?引き続き23日東京マラソン大会後に注目。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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