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2007/02/16

◆さて、米系投資ファンド「スティール・パートナーズ」である。この日、サッポロHD(2501)は朝方から買いが殺到。結局、大引けで100円高の891円ストップ高比例配分してこの日の取引を終えた。昨年「決して運用成績が良くはない」スティール・パートナーズは、11月になって、起死回生の手を打った。明星食品(2900・東2)へのTOB(株式公開買い付け)である。結果、これもスティールが大株主の日清食品(2897)が最終的に明星食品を完全子会社化する構えでTOBを実施、スティールはTOBに応じ高値で売り抜けた。加えて、日清食の株価上昇の恩恵に与ることができ、運用成績で面目を得た。そして、第2弾がサッポロというわけだ。17.5%の保有で、66.6%の株式取得の提案を行った。これは明らかに、株価つり上げを狙ったもの。会社側は、買収防衛策を発動しよう。注目は、<スティールが買収防衛策を違法と訴えるか>どうか。そして、<裁判となり、敵対的M&Aとはなんぞやと、判例が重要視される>ことになろう。明星食品の時と同様に、日清食品のようなホワイト・ナイトが現れることになる?

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◆この日は、サッポロだけでなく、「スティール関連株」、つまり、スティールが大量報告書を提出した企業の株式が相次ぎ人気化した。手元にある一覧表だけでも28社ある。食品が6社、電機4社・・だ。サッポロの自己資本比率が唯一16.7%と10%台で、大半が70%前後から上の高い自己資本比率、サッポロ、キッコーマン(2801)、日特塗料(4619)、筆者注目企業の日阪製作(6247)の4社が、ネットキャッシュがマイナス(サッポロ、キッコマン以外は小口にとどまる)なほかは黒字だ。

◆三菱UFJFG(8306)は1万円安の149万円で引けた。9日に139万円だったことから考えれば、金融庁から営業停止措置を食らった割に頑強だ。前日発表の昨年10〜12月期実質GDP成長が高く、今月20〜21日予定の日銀金融政策決定会合で「追加利上げも」声がちらりと聞こえ、3月にはもう少し声が大きくなりそうだとのみかたで、いったん1月に人気離散した銀行株が復活し始めたのも味方する。ちなみに、同社株だけでなく、三井住友FG(8316)、みずほFG(8411)の3メガバンク株の月足は同じパターンを描いており、ぜひ、月足チャートをチェックして欲しい。動きが煮詰まり、下から強力な24カ月移動平均線が突き上げる格好となっているのだ。

◆今週別件での紹介銘柄では、火曜日引け後の日本金属(5491)は26円高の394円まで買われ97年6月以来の高値、東急コミュ(4711)も3450円変わらずだが、ともに火曜日終値比プラス。木曜日紹介の日通(9062)が746円まで買われ200年5月以来の高値を付けてきた。長谷工(1808)は前日の上ヒゲ陰線に対し下ヒゲ陰線で対を形成、2月9日の強力なふるい落としと月足から見て先行き<したたかな相場>が期待できよう。●日本版M&Aの雄・日本電産(6594・大)が安値圏から抜け出そうとしている。子会社の業績悪が連結決算の足を引っ張るが、本業はきわめて順調。直近、24カ月線を割り込む場面があり、下から日々線を突き上げている。8000円前後は拾って欲しい。●交換レンズのタムロン(7740)も04年5月以来の高値だ。強気継続。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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