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2005/05/31

◆5月平均株価は24カ月移動平均線を割り込んだ後、反転。3カ月ぶりの月足陽線で終った。昨年3月に12カ月線が24カ月線を上抜くゴールデンクロスを示現後初めて24カ月線が下値サポート役となった。日足ベースでは、6月相場に向けW底を打った格好であり、200日線を上回っての月越えとなった。では、6月は?4、5月2カ月にまたがってのW底からの反転であり、5月26日に25日RCI(順位相関指数・売買のタイミングを捉える指標のひとつ)がプラス転換したばかりであることから1万2000円奪取という掛け声をかけたいものだ。しかし、世界景気見通しの悪化により景気敏感セクターである日本株への海外投資家の評価が後退しているという。また、日本企業のM&A防衛策に対する失望感も広がっており、どこまで、東京市場の需給が好転するのか読みにくい部分がある。とはいえ、国内投資家はひところほどの弱気心理が薄れ、下値不安は退いたと思われる。■平均株価と同じパターンで動いている◎みずほFG(8411)が平均株価に先んじる展開で高値を取りにいく展開に入れば、銀行セクターとハイテクセクターが全般をリードしての1万2000円台挑戦が予想される。

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◆6月の注目株だが、ここまで何度も紹介してきた中長期注目株のマツダ(7261)、漢方のツムラ(4540)、コメの構造改革関連ヤマタネ(9305)、駐車ビジネスの民間開放に絡む駐車場最大手パーク24(4666)・・などなど引き続き本欄バックナンバーを参照していただきたい。◎筆者本年の注目株であるラサ工(4022)は、償却費増に伴う今期業績伸び悩みはここまでのもたつきで株価にほぼ織り込み、ここからは、ハイテク関連株の一角として、再生ウエハ事業で成長加速を目指す動きを評価した展開に移るか。改めて6月注目株としたい。◎連日で75日移動平均線を上回って終った安川電(6506)も下降トレンドからの反転、上昇展開入りが期待できそうだ。◎昨年12月以来、600円台前半の壁に阻まれている業務用アンテナの電気興(6706)は地上波デジタルの関東一円放送実現に新タワー建設が不可欠であり、来期以降、全国デジタル化が進むことからアンテナ需要が底上げする。保ち合い上放れを期待。◎遠藤制作(7841・ジャス)は5月16日の上場来高値1707円から、急反落にあるが、自動車部品が好調であり1200円処以下は中期買いしたい。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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