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2014/07/30

◆日経平均株価は前日比28円16銭高の1万5646円23銭と4日続伸。1月23日の二段下げスタート時の水準まで戻す場面があったが、後場には伸び悩み上下幅はわずか27円強にとどまり、3日連続で上下幅は50円未満となった。朝方は、前日に発表された15年3月期第1四半期決算が堅調だった銘柄を買う動きが広がるが、一段高に向かうには材料不足との見方から、戻り待ちの売りが上値を抑える格好となっている。■アメリカでは今週、FOMCや4-6月期GDP、雇用統計の発表を控え様子見気分は強いが、発表される経済指標は改善基調が続いており、FRBは緩和的な政策の解除に動きやすくなるとの見方から、円売りドル買いの動きに振れやすくなるとの指摘があり、一時円は対ドルで3週間ぶり安値水準があり、精密機器、輸送用機器、電気機器、ゴム製品、機械など輸出関連がその他金融、銀行などとともに値上がり率上位に並んだ。市場エネルギーはどんどん膨れ上がっていく状況にはないものの、順調な企業業績に後押しされた上値を試すシーンが見られる、一見弱そうだが「強い相場」展開が続くのかもしれない!?

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◆プリマハム(2281)の第1四半期業績に関する日経観測報道がこの日朝刊にあった。「4-6月期連結営業利益が17億円強と前年同期並みになったもよう」と。上期、通期は減益予想だから、ポジティブな内容ではあるものの、直近の株価上昇を加速させるほどのインパクトはなさそう。むしろ、昨年5月高値294円迫った後だけに、280円前後の水準では利益確定売りが優勢な場面があっても不思議はない。ただ、セブン&アイ(3382)向け事業は新工場の立ち上げで売上高伸張も原価償却費などのコスト大幅増により減益だったようだと、ある。しかしここは、「通期で見れば、ハム・ソーセージ部門の好調が収益全般を牽引するとの見方は不変。調整もまた良し」といいつつ押し目買いの姿勢で臨みたい。●また、居酒屋チェーン「天地旬鮮八吉」、「五大陸」を展開する一六堂(3366)は先にも記したように、9日に第1四半期決算発表。15年2月期第1四半期(3-5月)連結経常利益は前年同期比16.3%減の1.5億円だった。が、前期は営業外にあった為替差益が、今期は為替差益がなくなったことから営業外収益が悪化、経常益は16%減となったもの。上期営業利益計画は1.4億円だが、既に、第1四半期で1.32億円を計上、進捗率は94.3%に達しており、上期の業績大幅増額修正の可能性は極めて高い!もっとも、1日出来高は数千株〜数万株単位の薄商い。7日戻り高値475円は17日に418円まで下落、きょうは1円高の443円引け(出来高は1.14万株!)。売り直され二番底を打てば買い場到来と覚えて、ここからウォッチングを開始する。■セブン&アイはなお魅力的な銘柄であり、東日本大震災時安値を大底とした上場来高値更新を目指す大長征の途上にある。全般相場が沈むまでは長期上昇基調を描き続ける!?●セブン銀(8410)も26週、52週線上の中勢上昇基調にあり、今月3日には1月に付けた株式分割落ち後高値428円に大接近した。割り安感は乏しいが、なお、上値を試す動きが続くとみて粘り強く付き合いたい。  

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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