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2014/11/21

◆日経平均株価は前日比56円85銭高の1万7357円85銭と続伸した。麻生財務相が「円下落テンポが早すぎる」との円高牽制発言を受け、当面の利益を確定する円売りが優勢となり対ドルで4日ぶりに反落、対ユーロでは9日ぶり反落に転じたことを受け、4週連続高で3000円弱の急騰となっていた株式市場もまた利益確定売りが先行した。しかし、前場後半に1万7100円水準を見た後は下げ幅を縮小する展開となり、後場半ばに円が上げ幅を縮小し始めるとともにプラスに転じ週明け相場に期待をかけた格好となった。■業種別株価指数は24業種が上げ、9業種が下げた。1位紙パルプ2.20%高に続いたのは、20日のNY原油先物が4日ぶりに上げに転じたことが手掛かりとなった鉱業で2.09%の3日続伸、3位には石油・石炭1.95%高、4位水産・農林業1.20%、5位倉庫・運輸1.18%高。その後、鉄鋼、精密機器が続き、10位証券・商品先物0.54%高など不動産・金融関連5業種が中位に並んだ。一方、値下がりは9業種、卸売が0.29%安と低水準ながら1位となり、繊維製品、非鉄金属、情報・通信、5位医薬品0.12%、6位には輸送用機器が0.12%安で続き、7位建設、8位小売と内需関連、9位にはガラス土石が0.03%安で続いた。

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◆ケー・エフ・シー(3420)が108円高の2674円と上げ幅を拡大し4日続伸。10月リニア新幹線に工事許可が下りた9月相場で4400円の上場来高値を記録した後、調整相場が続いている・・。10月には飛島建(1805)が同関連銘柄の主役となり、同社株は1645円まで沈んだ。が、目下、75日・13週移動平均線沿いの上昇基調にあり、三角保ち合いを描きつつある。上下どちらに振れていくか、戻り待ちの売りは出そうだがここからウォッチングを開始しよう。

◆当欄注目株のひとつサカタのタネ(1377)が4日連続で年初来高値を更新し、2006年1月以来の1800円台を回復した。10月に1355円まで下げほぼ3ヵ月ぶり安値を付けた後は、ほぼ一本調子の上げだ。新たな材料が出たようではない。同社は野菜・花きの種苗生産大手。10月発表の15年5月期第1四半期連結経常利益は前年同期比96%増の30.9億円と大幅拡大し通期業績への期待感が高まっている。輸出比率が高く、円は反発展開となっているものの対ドルで7年ぶり、ユーロでは6年ぶり円安水準とあって利益押し上げ期待の買いを誘ったもよう。昨年5月高値以降、「中段保ち合い相場」となっており買いエネルギーが一気に噴出した格好だ。新たな材料があったか?は不明。「買い」は、一息入れたところからか・・。●アリアケ(2815)は4日続伸し2日連続で年初来高値を更新。06年6月以来8年5ヵ月ぶりに2800円台を回復した。畜産系天然調味料首位で魚介系天然調味料トップの焼津水化(2812)とともに日本の味をする。10年3月期から5期連続経常2ケタ増益。今15年3月期は6.2%増の77.24億円見通しと従来通り慎重な期初予想。コンビニエンスストアなど中食向け販売の増加や中国・台湾向けの伸びに加え、オランダの食品加工会社の買収効果もあり売上高は2ケタ増見通し。牛肉など原材料高そして円安は重荷となるものの、コスト削減や値上によりこれを吸収、2ケタ増益は?も計画線での増益着地、3期連続過去最高更新予想にある。押し目買いのタイミングをはかりたい。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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