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2007/06/29

◆中国市場が大幅続落し、香港、台湾、韓国は反落。アジア17市場の星取表は11勝5敗1休場、つまり、東アジア4市場と政治不安定のタイが下げたほかは、堅調だった。そして、いつもだと中国株安を下げの言い訳にする「意気地なし」の日本市場だが、この日は、マザーズ指数が反落したほかは続急伸。日経平均株価は1万8100円台で6月相場を終え、「月足」は3カ月連続で陽線となった。本欄5月31日号では、「03年4月のバブル後最安値以降で最高値となったことで、東京市場もまた03年4月を基点とする上昇基調にあることが鮮明化した」と記した。これを変える必要はなさそうだ。

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◆東証1部の値上がり銘柄数は1200を超え、値下がりの383を大きく上回り、TOPIX業種別指数は33のうち、値下がりは3業種。円安・原料高に苦戦する食料品、不払いなど嫌気の損保、NY原油先物のバレル70ドル台乗せにも反応薄だった石油・石炭にとどまった。出来高は17.3億株、売買代金2.59兆円で「引き続き盛り上がらなかった」との引け後の場況で記したサイトもあった。筆者の感覚は、「日経平均は着実な上昇が続き、物色銘柄にこまらない好展開が続いている」なのだが・・。

◆ハイテク株で筆者が長期にわたって注目してきたのは浜松ホト(6965)と島津製(7701)であり、次世代成長株では、デンソー(6902)、イビデン(4062)だが、今も、「買い推奨」株としている。島津製が02年10月を上昇相場の基点とし、あと3社は03年4月以降が基点だが、市場全般の暴落商状のときも、超長期線である24カ月移動平均線に下支えられ、この日、イビデンが上場来高値となり、デンソーは2月の上場来高値に急接近。島津製(中国河川の惨憺たる環境対策に対応した排水規制向け測定装置の販売を6月開始)は90年5月以来の、浜松ホトは91年6月以来の高値が目前となっている。これらは引き続き、強気で臨む。

◆含み資産相場の先導を担う日銀(8301)出資証券は上ひげの長い月足陽線となった。05年11月に付けた高値16.2万円を更新した後、調整に入った(主力不動産株はそろって月足陰線)もの。調整終了まで様子を見たい。■(5月31日号記事で)<「市場全般の動きに対し出遅れ感が強いのは、昨年4月が天井の銀行株(利ざや改善の遅れ)と証券・商品株(手数料競争)、昨年1月天井はその他金融(上限金利引き下げ)、小売業(消費の伸び悩み)など。なかで、銀行セクターが動けば日経平均の2万円台回復がより近くなると見ているのは筆者だけ?>と記したが、京都銀(8369)が1478円まで買われ、年初来高値を更新。そして、05年12月のバブル後高値1503円突破が見えてきた。京都銀が銀行株動意の嚆矢(こうし)となるか?注目!

◆旧リップルウッドのRHJインタが筆頭株主で高価格帯AV機器のD&M(6735)は昨年1月の上場来高値549円に急接近してきた。今期営業利益の2ケタ伸張で最高更新もPER14倍と割安感が強い。しかも、下値を切り上げての今年1月以来の上値関門突破だ。積極買い!●「団塊の世代」定年後の消費関連株として注目の国内最大手ゴルフ場運営会社PGGIH(2466)は、業績続伸もPER12倍台と割安。5月上場来安値基点に「逆三尊底」を形成し、75日線を上抜いた。まず、打診買いをしたい。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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