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2015/08/27

◆日経平均株価は前日比197円61銭(1.1%)高の1万8574円44銭と続伸した。TOPIXとともに10日ぶり続伸となった。26日の独英など欧州主要市場は1日で反落したものの、NYダウがほぼ7年ぶりの大幅反発となるなど米国株は7日ぶりに急反発した。円は対ドルで6日ぶりに反落展開となったことも買いを誘った。世界的株安連鎖の一服を背景に短期戻り期待の買いなどが入り、全33業種中食料品、保険、建設、精密機器、情報通信が値上がり上位となり、一方、鉄鋼、海運など4業種が下げ、非鉄金属、石油石炭も値上がり率下位となるど商品市況関連は引き続き後方を走る格好となっている。出来高は28.2億株と2日連続減少し前週末以来4日ぶりに30億株台を割った。個別物色も発表された決算や業績予想の好悪、あるいは、証券各社の投資判断格上げ・格下げに敏感に反応して上げ下げが急となる銘柄が際立つなど短期資金の動きは続いている。が、週明けにかけ世界のマーケットが大きく下ブレた後の方向感のつきにくい相場のなかでは、一時、16日安値から1000円強戻る場面もあって、後場にはやや様子見気分が強まったようだ。

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◆トレンドマイクロ(4704)は前場には120円超上げる場面もあったが、その後は、上値の重い展開となった。ただ、ウイルス対策ソフト大手の同社に対し大和証券では今週のレポートで、「サイバーセキュリティ対策が追い風。世界的なクラウド・セキュリティ企業として事業拡大に期待」と紹介。今15年12月上期(1-6月期)は前年同期比10%増収4%営業減益決算となったものの、減益は円安に伴う海外人件費「上昇などが要因と指摘。4-6月期(2Q)は11%増収、10%営業増益と好調な着地だと指摘し、世界的なセキュリティ対策需要を受け国内外で企業向けクラウドビジネスが牽引したという。会社側は今12月期業績予想を据え置いた。が、今期売上高は会社予想1231億円に対し前期比9%増の1250億円、来期は6%増の1320億円を予想。営業利益は今期が5%増の377億円、来期は14%増の428億円2ケタ伸長と予想している。そして、2020年に向けたコンピュータ・セキュリティ市場は、クラウド環境に加え、IoT(物のインターネット)拡大によって、工場や発電所、自動車、航空機などの機器・社会インフラが攻撃対象になると予想されていると指摘。世界的なクラウドセキュリティ企業として事業拡大が期待されるとした。11年11月安値2010円基点の上昇基調にあり、4000円〜3900円台にある長期線を考慮しここから、様子見、買い場を探すことにしよう。●ディフェンシブ+業績回復+低PERで注目開始はさくらネット(3778)東証M。同社はデータセンター事業者、大型設備投資と需給悪化で業績が低迷し、3期間営業減益が続いた後、2015年3月期からようやく本格的な業績回復期に入ってきたようだ。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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